月下美人 (ページ17)

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『今日はDREAMの練習に行ってたんだが、練習室で突然倒れたって。
意識はあるみたいだけど、熱が高いらしい。
とりあえず病院連れてから宿舎戻るから、食べやすいもの準備しといてくれ』

そんな情報を聞いたら、心配になってしまう。

生憎この事はDREAMのメンバーと、
その場にいた関係者しか知らないらしく、
他の5階のメンバーもそれぞれ仕事に行っているから誰も居ない。

韓国人が風邪の時に何を食べるのか知らなかったから、とりあえず日本式のおかゆと、調べて出てきた参鶏湯を用意して待つことにした。

落ち着かないまま、2時間程度経っただろうか。

帰ってきた気配がしたので出迎えると、
奏におぶられて帰ってきたヘチャンさんがいた。

『特に病気とかじゃなく、過労だって。
この後スケジュール調整とかでもう一回会社戻らなくちゃいけないから、暫く様子見てやってくれ』

『分かった』

127の仕事に加えて、DREAMの仕事もこなすヘチャンさんの最近のスケジュールは、確かに休む暇も無さそうだった。

だから宿舎で顔を合わせる回数も1番少なく、彼が私に持つイメージはまだ良くないままなのだ。