月下美人 (ページ12)

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JHside

昨日宿舎に現れた新しい家政婦。

ソウヒョンの親友だから信用は出来ると思うが、
どうしてもある可能性を拭いきれなかった。

一部のメンバーも同じ気持ちでいるはず。
(主に歳下組)

手際良く料理をする姿を観察していたら、レイさんの黒い瞳と目が合った。

「ジェヒョンさん、料理お上手なんですよね。
味見してくれませんか？」

何で料理出来るって知ってるんだ。
やっぱりこの人はサセンなんじゃ…

「昨日貰った資料に書いてあったんですよ。
皆さんのプロフィールは大体頭に入れましたから、
そんな疑わないで下さい」

まるで心を読まれたかのように、苦笑いされる。
本当に仕事上での付き合いしか考えてないような態度に、今度は少しだけ苛立った。

「…美味しい」

「それは良かったです」

微かに笑ったレイさんに言い返せなくなったのは、
料理のせいにしておこう。

TL「この焼き加減…
レイさん、教えてほしい」

JW「このキムチチゲどうやって作るんですか！？」

どうやら自分を含めた10階のメンバーは全員、
レイさんに胃袋を掴まれてしまったようだ。