天てれ小説！ (ページ20)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:24,305 hit

違う…【拓巳】2008 ページ20

｢今日はセカイをまわせのダンスだね！｣

なんかいつもと違うんだよなぁ…

何が違うんだろ…？

｢拓巳どうした？早く行くぞ！｣

｢あ、そうだな！皆いねーじゃん！｣

練習をする部屋はここの廊下の突き当たり…！

｢遅くなってすみません…！｣

…あれ？始まってない…？

｢まだ始まってないよ？｣

｢っていうか走ってきたの？｣

そういえば一磨走ってないじゃん。

｢……損したぁ…｣

走らなくても間に合ったじゃん…。

｢だいぶ息上がってるけどそんなに？｣

｢そんな事…げほっげほっ、ないよ…？｣

ちょっと苦しい…

でもそのうち治るだろ！

｢大丈夫…？｣

｢えっ…？｣

メロディーの顔に心配ですって書いてある。

｢さっきからひゅーひゅー聞こえるから、大丈夫かなーって！｣

確かにひゅーひゅーって…

｢大丈夫大丈夫！げほっげほっ、げほっ！大丈夫だよ？｣

｢そう？ならいいんだ！｣

大丈夫！

元気さえあれば治る！…はず。

｢おい拓巳、大丈夫か？｣

｢一磨？大丈夫だよ…っ｣

いつの間にかその場に座り込んでいた。

さっきより苦しい…。

｢…久々だな。吸引のやつは？｣

｢ない、けほっ…僕は平気だから、いいから…っね？｣

｢笑えてないし説得力ないから！｣

｢誰かに言った方がいいかな？｣

裕太…！

そうか、裕太もこの事知ってるのか。

｢ゆ、裕太…げほっ！げほっげほっ！｣

上手く喋れない、どうしたらいいんだろう…

｢…言いに行く。｣

｢おう。…拓巳、壁の方まで行けるか？｣

大丈夫、行ける。

そう言いたかったのに…

｢けほ…無理、苦しい……っ立てない…｣

…しかも泣いてた。

他の人は気付いてない…？

｢そうか…今日は素直だな。｣

誰かが背中をさすってくれてる。

多分一磨だけど…

｢けほっ…ごめ、ん……っう、｣

｢謝るなよ、拓巳は悪くないからな？｣

ごめん、ごめんね…

苦しくてもう何も考えられないや…。