天てれ小説！ (ページ18)

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独り占めしたい！【聖斗×夢主】2008 ページ18

｢ねー聖斗ー！｣

ちょっ…無視するな…

｢無視しないでよ！｣

ちらっとこっちを見たけどまた本を読み始めた。

なんで…

｢なんで無視するの？｣

｢あー今聖斗本読んでるからな…話しかけても無駄かもな。｣

一磨いたの！？

｢えー…｣

｢んじゃ、俺は自販機行ってくる。｣

｢……まーさとー…｣

一磨もいなくなったしこの沈黙は辛いんだけど…

｢あーやっといなくなった｣

｢…え？｣

なんでそんなに嬉しそうに笑ってるの？

｢Aと二人になりたかっからさ、ちょうどよかった｣

んーっと、どういう事？

…まぁいっか！

｢聖斗～…なんでさっき無視してたの？｣

｢A、好きな人いるの？｣

話聞いてよ…

…え？好きな人…？

｢言えないよ…だって！｣

｢だって？｣

あ、やばい。言いかけた…

しかも聖斗笑ってるし。

｢な、なんでもないよ？聖斗はいないのー？｣

｢いるよ？｣

あぁ…いるんだ…

まあそうだよね。中学生だし。

私の初恋終わり？

｢…誰？｣

知ったらもう戻れないかもしれない。

だけど誰だか気になる…

｢じゃあ…ヒント、同じチーム。｣

羅夢姉ちゃん、凜、あやの、私の中の誰か…

｢まだわかんない？ヒント2、僕より年下｣

｢凜、あやの、私……ヒント！ちょうだい！｣

｢えー…ヒント3、子供っぽい｣

え、誰？

あやのは無いかな…？

｢最後のヒント。今僕と喋ってる人｣

｢ふーん……えっ！？今って…｣

｢Aの事が好きなんだよ？｣

そんな笑顔で言わないでよ…

｢……独り占めしたくなる…｣

｢ん？何か言った？｣

嘘、今の声に出てた…？

｢いや、あの…聖斗の事好きだから！｣

言っちゃった…！

｢ちがっ…今のは！｣

｢本当の事でしょ？｣

いつの間にか目の前に聖斗が…

｢…そうだよ、本当に好き！｣

｢じゃあ僕達両想い！｣

突然抱きつかれた。

｢誰か来たらどうするの、一磨とか…｣

｢それはそれでいいんじゃない？｣

｢…まぁいっか｣

いつもと違う聖斗も、たーっくさん見たい。

独り占めしたい！