誘拐されまして【ハイキュー】PART2

誘拐されまして 43 ページ9

夜久side




Aは物珍しそうに興味津々で近くのゲームを覗き

込んでいた。







『すごい…』






夜「そんなにゲーセンが珍しいかよ笑」

『はいっ！だって私、ゲームセンターとか行ったこと

ないし_____』




興奮気味で話していたAが急に静かになったと

思ったら、その目は可愛らしい猫のぬいぐるみに釘付

けになっていた





『夜久さん…これどうやってやるんですか？』




猫のぬいぐるみから目を離すことなく尋ねてくる。




そんなに気に入ったのか…



夜「…しゃーねーな」

小さく呟き、緩む頬を手で隠す。




夜「簡単に言えば、このアームで景品動かして、ここ

に落とせばゲット。

…やってみるか？」



『やってみたい！！！！！』



さっきまでぬいぐるみに釘付けだったAの顔が

勢いよくこちらに向く。それはそれは輝いた瞳をして。







財布から200円を取り出し、クレーンゲームに入れる

と愉快な音楽が流れ出した






『おお！なんかすごい！』

夜「ぬいぐるみの上の方までアーム動かしてみ」




俺の言葉の通り、いい感じのところでアームが止まる






が、降りたアームはぬいぐるみを掴むことなく、弱々

しく元の場所まで戻った。






…ちから弱っ！！！！


Aにこのぬいぐるみを取ってやろうと思ってたけ

ど、このアームの力の無さではかなり難しいかもしれ

ない















Aはというと、さっきとは打って変わって落胆し

ているのが分かる



















夜「よーし！俺に任せろ！」

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