誘拐されまして【ハイキュー】PART2

誘拐されまして 53 ページ19

Aside

『おはようございます〜…』

重たい瞼を擦りながらドアを開ける。

赤「A、おはよ」



ここでの生活も慣れてきた。

いつも通りの時間に起きると、いつも通り朝食のいい匂

いがする。


そして、いつもキッチンには赤葦さんがいて1番に挨拶

してくれる。


今日もいつもの朝。










______のはずだったのに、






『あれ、今日はもうみんな起きてる…？』

リビングを見ると、全員揃っていた。

毎朝、赤葦さんに頼まれて朝弱い組を起こしに行くのが

日課なのに。変なの…。






黒「おー、A、おはよ」

朝の挨拶と共に頭をわしゃわしゃされる。




眼鏡をかけて脚を組んでコーヒー片手に資料を読む黒尾

さんは、いつも通り絵になる。



『黒尾さん〜オセロ！』

棚からオセロ盤を引っ張り出して黒尾さんの前に置く。


これも最近の朝の日課。朝起きて、朝ご飯の時間まで黒

尾さんとゲームをする。

この前黒尾さんがオセロを買ってきてくれて、初めて遊

んだ私は見事にハマった。ここ1週間の朝のゲームは

ずっとオセロ。




黒「あ〜、わりぃ…ちょっと今はできねぇわ…すまん」

一瞬資料から目を離して本当に申し訳なさそうな顔をす

る黒尾さん。

今までこの朝の日課を欠かしたことはなかった。他にす

ることがあっても、他のメンバーに急かされても、私と

の朝のゲームが最優先だったのに。おかしい。




菅「A！俺とやるべ！」

『スガさん…』


スガさんと遊べるのは嬉しいけど、なんだか納得がいか

ない…。何か変な感じがする。








この違和感、気のせいだといいんだけど。

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