誘拐されまして【ハイキュー】PART2

誘拐されまして 36 ページ1

『私も……行きたいです』








全員が驚いた顔でAの方を見る








『だ、だめ…ですか…？』



なんだか申し訳なさそうな困り顔でそう言うAを

見て、はっきりとNOと言える強者はいなかったよう

だ






少しの間、誰も声を発さずにいた







そんななか、1番に口を開いたのは赤葦だった







赤「…うーん、一応俺達は犯罪組織として指名手配

されてるわけで、もし仮に外で問題が起きたとした

ら、確実にAは父親のところに連れ戻されると思

う…………




だから今回は一緒に留守番しよう？」









『はい……』



そのAの声はあからさまに落ち込んでいた









黒「待った。一緒に行こう。」




黒尾の声は全員を驚かせた




菅「でも…」

黒「研磨によると幸いまだAの父親は捜索願いも

出してないみたいだし、大丈夫だろう。それに俺達

の中には外でやらかすようなバカはいないはず

だ。」


菅原の言葉を遮り、少し早口で言った




そう言い切ると、Aのキラキラとした純粋無垢な

目が黒尾に向けられる







『い、いいんですか…！？』



黒「あぁ」



『やったぁあああ！！！！！』



Aは日向とリエーフと一緒になって喜んでいた





____


月「黒尾さん、よかったんですか？Aを連れてく

なんて。僕はリスクが高いと思うんですケド。」



黒「わかってる。でもあんな顔されたら断れるわけ

ないだろ…」



黒尾はうなだれながら、参ったようにそう言った








月「黒尾さんらしいですね」

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