あの子のヒミツ。*tk×in* (ページ13)

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yb｢その伊野尾ってやつ、きっとヒミツがあんだよ｣

その場にいた全員が、「は？」という顔をしたであろう。当の本人はドヤ顔だが。

ar｢どーいうこと、？ヒミツってなに？｣

yb｢あ？そんなの俺が分かるわけねぇじゃん｣

ar｢なんだよー!! ｣

ヒミツ..か..。

hk｢ ..心当たり、あるの？｣

｢んーん、俺もわかんないや｣

ar｢まあー、やぶちゃんの考えすぎってこともあると思うし｣

yb｢いーや、俺の勘はな.. ｣

hk｢うん、きっとやぶの考えすぎだな｣

yb｢おいっ｣

その後も薮くんの“ 俺の勘はすごい ”自慢をいくつも聞かされた。

例えば、小学校時代からx 、毎年バレンタインに貰うチョコの数を当てていたり。

例えば、先生の昔やっていたスポーツを当てることが出来たり。

偶然が重なっただけに思えるけど、みんな(有岡くんと光くん)は楽しそうにその話を聞いていたからそっとしておいた。

でもまさか薮くんの発言が本当だったなんて、これっぽっちも思っていなかった。

薮くんはすごい、って思わず拍手をおくりたくなるような、

そんな事件が起きたのは次の日だった。

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