4..自覚 ページ11
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背中を丸めて歩くいのおくん 。保健室に入ったところを見て近づく 。
窓から中の様子を伺うと 、俺は自分の目を疑った 。
「 せんせっ 、 」
?「 あ 、おはよう 、いのちゃん 」
「 おはようございます っ 」
俺の前ではあんなにビクビクして怯えてたあのいのおくんが 。
?「 今日も早いね 」
「 せんせいとお話したくて 」
こんなにも楽しそうに話していて 。
しかもマスクも取って 、わらっていて 。
相手は養護の中島先生 。 歳は若く 、先生の中ではダントツで人気No.1 。
yt「 ふふ 、いのちゃん 可愛い 」
...ちく
「 じゃ 、せんせいは カッコイイです 」
...ちく 、ちく 。
ねぇ 、出逢ったばっかりの君にこんな感情を抱くのはおかしい事かな 。
俺にも 、そうやって話してほしい 。
俺にも 、笑いかけてほしい 。
笑い合うふたりを見て 、胸が痛むのは 、きっと俺が
いのおくんに恋をしているから__
だよね..?
yt「 ふふ 、メガネ取ってみなよ 」
「 それは嫌です 、!笑 」
中島先生がいのおくんのメガネに手をかけた 。
その瞬間 、無意識に俺は目を背けて 、その場から立ち去っていたんだ 。
「 はっ...、まじ...かよ 、 」
ドクドクと波打つ心臓 。
走ったせいでもある 、けど 。
きっとこれは 、この動機は...っ 。
「 ..恋 、 」
太陽が眩しい高3の初夏 。
いのおくんに恋をしました 。
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作者名:らて | 作成日時:2017年8月17日 18時