U＆Ｉ 〜you and I〜【天てれ短編集】

課題が終わったら。 (裕太×夢主) ページ49

Aside





「こんなの終わるかーっ!」





塾の自習室にいる私。







……の、前にあるのは大量の課題。





受験対策だか何だか知らないけど、数え切れない演習問題があるわけで。






「先生たちドSだわー…あと1週間でこれ終わらせろ、とか」






裕太「A、頑張ろ?」





なーんて優しく言ってくるのは同じ塾に通う裕太。






学校は違うけど…





私たち、恋仲ってやつなんです。






裕太「俺もね、さすがにこれはやりすぎたと思った」





「でしょ!? もう受験生やだ〜」






思えば夏休み、同じ高校の説明会で出会ったのがきっかけだった。







その後、同じ塾に入ってることが分かって。






頑張って同じ高校行こうね、って、





ここ最近は会う度に話してる気がする。





「はぁ…今月、塾が休みの日1日しかないじゃん」





ちなみに、その前日が大量の課題の提出日。








裕太「……あ、Aその日空いてる?」






「え?…まぁ、特には予定ないけど」






裕太「じゃあ、久々に、……どっか行かない?」






女子の私よりかわいい照れ方をする裕太は、






耳たぶまで真っ赤にしながらそんなことを言った。









「べっ、別にいいよ?」






裕太と出かけるために頑張って課題を終わらせる、なんて…






恥ずかしくて言えないけど。

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