U＆Ｉ 〜you and I〜【天てれ短編集】

相合傘のキセキ。(裕太×夢主)2008設定 ページ32

【nahu様リクエスト】



Aside



「え、嘘でしょ・・・・」



収録終わりに、突然降り出した雨。



何で！？



天気予報観てこなかったからかな・・・・





うーん、仕方ない。濡れて帰ろう。




裕太「あれ？A傘忘れたの？」



「裕太じゃん・・・まぁ、忘れたけど」




裕太「じゃあ、僕の使いなよ」




裕太は黄緑の傘を差しだしてきた。




「じゃあ、裕太はどうやって帰るの？」




裕太「走って帰るに決まってんじゃん」



「ダメだよ！明日大事なドラマの撮影でしょ！」



裕太「それは、Aも同じでしょ？」




確かに、私と裕太は同じ『日付変更線プッカリーノ』のレギュラー。



でも・・・・そんなんで裕太に迷惑かけるとか、やだよ。




嫌われたくないよ・・・・




裕太は私の、好きな人だから。




「だったら私が濡れて帰る」




裕太「分かった・・・・じゃ、相合傘しよ」




「はっ！？」




裕太「あ、ごめん・・・いやだった？」



「ううん、全然」





こうして、2人で相合傘をして帰ることに。




「でも、裕太さ・・・・私なんかと相合傘しちゃって大丈夫？



　 何か、色々と勘違いされちゃったら裕太に迷惑だよ・・・・」





裕太「別に？むしろ、Aとそういう関係に見えるなら超嬉しいけど」



どういうこと・・・？


「何で、嬉しいの？」




そうだ、裕太は私をからかっているのかもしれない。




裕太は『しまった！』という顔になった後すぐに、真っ赤にほっぺたを染めた。




裕太「だーかーらー・・・・Aと恋人っぽく見えるなら、マジで嬉しいの、」




「え、は、ちょっとどういう意味」




裕太「それはその・・・・僕が、Aを好きだから・・・///」




「えぇっ！？」





裕太「もうこの際振るなら振ってよ、そしたら濡れて帰るし」





「振るわけないでしょ・・・・私の方が疑いたいくらい」




裕太「え・・・・」



「こんな私でいいなら・・・・裕太、大好きだよ」





裕太「・・・・僕もだよ、」









おだやかな雨と黄緑の傘の下、私たちの間に小さなリップ音がしました。

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