検索窓
今日:13 hit、昨日:17 hit、合計:47,026 hit

届け、この声(元太×夢主)2010設定 ページ28

【あい様リクエスト】

元太side


その日、僕は泣いていた。


大好きだった凛に振られて、男は泣くべきじゃないって思ってたのに。



こらえるどころか涙は止まることを知らなかった。



A「元ちゃんっ」


「Aじゃん」



A「・・・・どうしたの?泣いたあとあるけど」



正直ここでかっこつけてもあまり意味はない。


それに、Aは女子の中で一番仲がいい。



僕より1年、戦士歴は先輩で、新人の頃から何でも聞いてくれた。



Aになら何でも話せる気がした。



「・・・・凛に振られた」



A「そっか。」



「情けないよね、こんぐらいで泣くとか」



A「私は別にそう思わないよ?元ちゃんがそんだけ凛が好きだったってことでしょ?」



「そうだね、ありがと」




A「てか凛が好きだったなら早く言ってよー!協力したのにー」



「・・・ごめん」



Aはちょっと怒りながら笑っていた。




A「これで私も失恋したってことかぁ」



「・・・・え」



『失恋』ってどういうこと、A



A「元ちゃん、早く元気だしなよ」



「え、うん」




A「『no noうつむかないで 歩く道はジグザグ』
  ・・・・私は、元ちゃんの泣き顔なんて見たくないんだよ?」



Aは、僕や凛も歌った『アオゾラララ』を歌ってこっちを見た。




A「『キュッと唇噛んで泣いていいじゃん』
  ・・・・まさにその通りだよっ、泣いたあとは思いっきり笑えばいいだけじゃん」




「ありがとう、ありがとう・・・・」




それまで抑えていた涙が一気にあふれた。




A「もー、元ちゃんは変わんないなぁ。」



「へへ・・・・」



A「・・・できれば、振り向いてほしかったな」




小声で言ったAは少し顔を赤くする。




「それってもしかして・・・・」




A「元ちゃん今は自分のことだけ考えて、私のことなんか気にしないでよ」





ごめん、A



今だけはその優しさに甘えることにするよ。



でも、そんなに僕のこと考えててくれたんだね。




――ありがとう、本当に。

恋の天秤(夢主×崚行&元太)2009設定→←永久の・・・(夢主×凛×あやの)2009設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
設定タグ:天てれ , 短編集 , はすりん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さーな - 完結おめでとうございます! これからも頑張って下さい!楽しみにしてます。 (2015年10月18日 18時) (レス) id: 3147158895 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 完結おもでとう!あと、リクエストも書いてくれて本当にありがとうね♪ぜ〜んぶ面白かった!! これからも頑張ってね♪ (2015年10月18日 16時) (レス) id: 060ea80cae (このIDを非表示/違反報告)
はすりん(プロフ) - 結夢さん» ありがとうございます!! 他の方も頑張ります(^O^) (2015年10月18日 16時) (レス) id: c5c5f86040 (このIDを非表示/違反報告)
結夢(プロフ) - 完結、お疲れ様でした!他の小説もがんばって下さい! (2015年10月18日 14時) (レス) id: ceba31f1c2 (このIDを非表示/違反報告)
はすりん(プロフ) - さーなさん» いえいえです!! ですよね…。お互いがんばりましょ!! (2015年10月3日 10時) (レス) id: c5c5f86040 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はすりん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hasuki0922/  
作成日時:2015年4月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。