第38話 祈り ページ40
戦闘が終わり、皆USAを出ようと出口に向かう。
私はアズール達を待ちたかったが、先生方に誘導され先に外に出る。
「Aちゃん！大丈夫だった？」
「あのイケメンくん誰！？」
「皆さん！無事でなによりです」
「それよりぃ〜！！あの男子誰！？この学校じゃないでしょ！？」
芦戸さんを始めとし、女子全員から質問責めにされる。アズールを何と言えばいいか…
無闇に言ったらアズールと主張が違くなってややこしくなる。
困った…
「A！！」
名前が呼ばれ後ろを振り返るとアズールが息を切らしながらこちらに走ってきて、私を抱き締めた。
「よかった…。無事で本当によかった」
「守ってくれてありがとう」
「いいえ、それが僕の役目ですから」
「……あのぉ〜ちょっとAを借りますね」
葉隠さんに腕を引かれアズールから離れ、女子に囲まれた。私なにかしました？
「どうかしましたか？」
「どうもなにもないよ！あの人誰！？」
「アズールですが…」
「違う。そうだけどそうじゃない！」
アズール…助けてぇ。本当に何てアズールを説明すればいいか分からないんだけど…
「A〜！」
「フロイド！ジェイド！お前たちも無事でしたか！」
「ふふ、あんな雑魚に殺られる程弱くありませんよ」
「ジェイドくんとフロイドくんはあの人知ってる？」
麗日さんが双子に話しながらアズールを指差す。
「アズールでしょ？だよねぇジェイド」
「質問の内容は恐らく僕たちの関係性でしょう。アズールはAの個性なんですよ」
「「「こ、個性ぃぃぃいい！！！」」」
個性っていう事にしたのねぇ…せめてそこは兄とかじゃないのかな。
「えぇ。Aが幼い頃に敵から対象の個性を具現化させ、その具現化された個性を操れる個性を掛けられまして、そこでアズールが誕生したんです。ですが、Aの個性は何故か操れず、自我を持ち、Aの中にずっと居ました。そして今に至ります」
嘘をよくペラペラとつけるな。私、敵に襲われたのは今日が初めてなんだけど…
その日はいつもより早く帰宅。
家に帰るとお母さんとお父さんが泣いて出迎えてくれた。
それほど心配してくれていたのだろう。
ここは温かい。前世とは違い、心配してくれる人が居る。「おかえり」と言ってくれる人が居る。
ずっと、ずっと、此処に居たい。
この平穏がこれ以上壊れないで欲しい。
私は家や街灯の灯りで見えなくなった星空を眺めながら其ればかりを祈った。
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百華夜(プロフ) - tamaさん» あぁぁああああ！！！(便乗の精神) (7月1日 23時) (
レス) id: 4a0468ad2f (このIDを非表示/違反報告)
tama(プロフ) - あぁぁああああああああああ!!!!!(発狂中 (7月1日 23時) (レス) @page37 id: 816a979284 (このIDを非表示/違反報告)
百華夜(プロフ) - tamaさん» コメントありがとうございます！…出ちゃいましたアズールw実はこの小説、第35話を書きたいがために作ったんですよねw。頑張って心臓を動かしてくださいね！？更新頑張ります！！ (7月1日 23時) (レス) id: 4a0468ad2f (このIDを非表示/違反報告)
tama(プロフ) - ハイ!頑張ってください！(二回目） (7月1日 23時) (レス) id: 816a979284 (このIDを非表示/違反報告)
百華夜(プロフ) - 瀬白さん» コメありがとうございます！それは作者の悪意の塊の産物ですねw反省もしていないし後悔もしていませんw！更新頑張ります！ (7月1日 23時) (レス) id: 4a0468ad2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百華夜 | 作成日時：2023年5月10日 17時
