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着替え終わって扉を開けたら、テテが立ってた。
「ごめん…怒ってる?」
「怒ってないよ。びっくりしちゃった。」
「明日からしばらく会えないと思ったら
つけたくなっちゃった……」
(テテも寂しいって思ってくれてるのかな?)
「大丈夫だけど見えるところは困るよ〜。」
「だって。見えなきゃ分からないじゃん…」
「えっ?」
「Aヌナに誰も近づかないようにしたの!」
「私なんかに来るわけないじゃん!」
「ヌナの彼氏誰だと思ってるの?
自分でこんなん言うのもあれだけど、
俺が選んだんだよ?
他のやつだって狙ってるはず……」
(ホントに何でもストレートに言って来る……
恥ずかしい…でも嬉しい)
「もし来ても私が断れば大丈夫でしょ?
私の事信じて?ね?」
「……うん。わかった。」
(テテこそ自分が誰だと思ってるの?だよ!
こっちは昨日のコメントでも
ヤキモチ妬くのに……
今日だって、握手会……。
ほんとの事言ったら嫌だよ…。
考えただけで心がザワつく……)
「私の方が心配だよ……。
テテに近づきたい子なんていっぱいいるのに」
テテが私を抱き寄せる。
「俺だってヌナと一緒だよ?
俺が断れば大丈夫でしょ?」
「そうだけど……
私なんかより可愛い子がいっぱい
テテの事好きなんだよ?」
「ヌナ……信じられないならつけて良いよ?」
耳元でこう言って
そのまま私の口元に首を当てるテテ……。
ドキドキして倒れそう……
(ほんとはつけたい……テテは私のだよって……
でも、テテが今まで頑張ってきて
これからもっと大きな夢を掴もうとしてるの
ペンとして邪魔できる訳ない。)
「ダメだよ…。テテは仕事があるでしょ…」
「Aヌナは俺の事、心配なんでしょ?」
(テテが自分の仕事より私を優先してくれてる……
私、最低だ……わがまま過ぎるよね…
仕事頑張って欲しいのに困らせるような事言って)
「…ごめん…信じてる。ありがとう」
テテが自分のシャツのボタンを外す。
(え?!何してんの?)
「やっぱりつけて欲しくなっちゃった。
ここだったら見えないからつけて?」
肩よりの鎖骨の当たりを指さしてる…。
(テテが首横にしてる
その首筋なんかドキッとする…。)
「ちゃんと見えないように気をつけてね?」
「大丈夫。分かってる。」
テテに触れただけで心臓が止まりそうなくらい
ドキドキする……
「……ついたよ」
「Aヌナ、安心して。俺はヌナのものだよ…」
(こんな彼女でごめんね……)
「ありがとう」
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作者名:BTS-tt | 作成日時:2017年10月16日 23時