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なんてことだ。
ほんの数十分前まで声を出すことすら抵抗のあった佐久間が、こんなにもたくさんの言葉を紡ぐなんて誰が想像できただろう。
これで調子に乗るなってほうが無理でしょ。
俺は先走りで滑りの良くなったそれを扱くスピードを速め、また耳に舌を差し込んだ。
『んやぁっ!』
急な刺激に佐久間の身体が反り返る。
『はっ、あっ、やぁっ、やっ』
佐久間の腰をホールドしつつ2ヶ所を執拗に攻める。
びくびくと小刻みに跳ね出した身体。
『佐久間、好き…』
『あっ、はぁ、んんっ』
たぶん、声を出すことによって開放的になったのは気持ちだけじゃない。
身体が与えられる快感を素直に受け入れて、いつもより感じやすくなっているんだろう。
いつもはシーツを握り締める手が、俺の肩に縋り髪に指を絡ませてる。
こんな風に快感を享受し体現する佐久間を見るのは初めてだ。
この部屋の照度など完全に意識外だろう。
いやだと反射的に発しつつ縋りつく仕草に堪らなく愛おしさが込み上げる。
このまま高みまで昇らせてあげたい。
佐久間の内股が小さく痙攣してそのときが近いことを教えてくれる。
でもここでそのときを迎えるにはひとつ問題が。
『佐久間、このままだとソファー汚しちゃうから…口でしていい?』
耳を開放して訊いたけど、トロンとした目は俺の言葉が届いてなさそうで。
かわいい…。
俺は佐久間にチュッとキスを落として、かわいそうだけど脈打つそれから一度手を離した。
そろそろと思っていたのに突然放り出され何が起こっているのかわからない様子の佐久間を引き起こした。
佐久間をソファーに座らせ俺は隣に腰かけ、すぐに元気なままのそれを緩く握った。
『ひぁっ!はぁっ、ん、んんっ』
短いキスをして。
『嫌なら蹴ってもいいから…』
俺はソファーから下りて佐久間の前にひざまづいた。
俺を目で追った佐久間が不思議そうに俺を見下ろす。
『初めてだから、下手だったらごめんね?』
そう微笑みかけ、佐久間を怯えさせないようにゆっくりと膝を左右に開いた。
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タカ(プロフ) - …あの、作者も忘れてたんですけど、結局あーる認定されませんでしたね(汗) 検証してたことを今思い出しました。やはり占ツクさんの基準がいまいちわからない作者でした。よろしければ他の作品もお試しいただけると嬉しいです。 (2021年2月14日 16時) (レス) id: 2ff5c5dd70 (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - めぐみみさん» いつもありがとうございます。ここの佐久間さんは妖精さんなので純度高めでお送りしました。とりあえずこのお話は終わりました。次のステップも面白そうですよね(他人事)応援ありがとうございました。次の更新は地獄のターンオフです。ががががんばります! (2021年2月14日 15時) (レス) id: 2ff5c5dd70 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - バレンタインに久しぶりの更新嬉しいです!やぁ、それにしても相変わらず佐久間くんはピュアピュアでキュンキュンしまくっちゃいました!!本当に佐久間くん頑張りましたねっ。これから先に進むのは意外と近いかもしれませんね?期待してまーす(笑) (2021年2月14日 14時) (レス) id: 877e4b9b86 (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - めぐみみさん» いつもありがとうございます。工口いことしてるはずなのにそこまでの工口さを感じない佐久間さんの不思議、楽しんでいただけているようで何よりです。私も書いてて新鮮です。次は佐久間さんの絶叫タイムですね。しばしお待ちを〜。 (2021年1月19日 1時) (レス) id: 2942201acc (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - 年が明けて初めての更新ありがとうございます!佐久間くん、めっちゃ頑張ってるじゃないですかあ!口に出された後、ふと疑問がわいてしまい、飲んじゃった佐久間くんが可愛いやらちょっと面白いやらで思わず吹き出しそうになりました(笑)この後がますます楽しみです! (2021年1月18日 2時) (レス) id: 877e4b9b86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タカ | 作成日時:2020年6月19日 22時