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緑
佐久間はところどころ考えながら懸命に自身の現状を説明した。
子供のころの話はだいぶ濁して、でもトラウマがあることやその治療が必要になったことなどをきちんと伝えていく。
最後は言葉につかえたりもしながら説明し終わるころには当然のように応接室の空気は重くなっていた。
佐久間は話の途中からわずかに視線を落とし、今日高野先生と話をしたときと同じ顔をしてる。
沢山の時間を共に過ごさせてもらった滝沢くんでも佐久間のこんな表情を見るのは初めてだったに違いない。
眉間にシワを寄せている。
きっと佐久間の心情を慮ってくれているんだ。
こうやって俺たちひとりひとりに寄り添ってくれるところも滝沢くんがみんなから慕われる理由のひとつだと思う。
『そうか…佐久間、辛いこと話させてすまなかった』
『いいえ…』
『それと、ありがとう』
『えっ？』
佐久間が顔と声を上げた。
たぶんお礼を言われるとは思ってなかったんだろう。
『俺にできることなら協力は惜しまないつもりだ。なにかあるなら言ってくれ』
力強い目でそう言い切る姿は本当に頼もしく見えた。
『…ありがとうございます』
佐久間が掠れた声で頭を下げる。
そしていまが絶好のタイミングと俺はカバンに手をかけた。
『佐久間自身の状態はいま説明した通りです。それで俺から補足と相談があります』
『うん。聞かせてくれ』
俺は先ず可能な限り書面にまとめた情報を差し出した。
書類に沿って、あえて先ほどの佐久間の話を復唱しながら話を進める。
そうすることで事の重要性、重大性の両方を強調できる。
自慢じゃないけどこういうプレゼンは得意だ。
ただのジャストアイデアとディスアグリーされないようシナジーまで。
しっかりコンセンサスを取り付けるまでは気を抜かない。
慎重に言葉を選んで効果的に発していく。
要点を簡潔にまとめ上げた俺の話を頷きながら真剣な表情で聞いていた滝沢くん。
『偶然ではあるんですけど病院は佐久間が昔お世話になった個人病院です。
その分野の権威ある方でもあるので、佐久間も安心して治療を受けることができると思います』
その言葉とともに１枚の書類を示せばハッとしたようにその書類を手に取った。
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タカ(プロフ) - meiさん» ああぁぁぁmeiさんありがとうございます！すみませんお返事遅くなりました＆レスになってなかった！！ちょっと自分殴っときますんでお許しください！((殴っ 労いのお言葉ありがとうございます！忙しくても亀でも続けますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月14日 19時) (
レス) id: 4fdae29e43 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 移行おつかれさまです！メインもサブも更新嬉しいですｖ どんどんお忙しくなるみたいで、期待ばかりで恐縮ですが、続き楽しみにしていますｖ (2020年6月13日 9時) (レス) id: 8936549e4d (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - 移行完了です。よろしければ次もお付き合いくださいませ。 (2020年6月13日 1時) (レス) id: 4fdae29e43 (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - meiさん» いつもありがとうございます。こっちの話を書いてるとサブページも書きたくなる病にかかっておりまして、その分進みが遅くてすみません。そうですね、そろそろ見えてきましたのでもう少しお待ちくださいませ！ (2020年6月4日 1時) (レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 更新嬉しいです！そして、いよいよかなとワクワクしておりますｖ また楽しみにお待ちしていますｖ (2020年6月3日 22時) (レス) id: 8936549e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タカ
| 作成日時：2020年4月25日 0時
