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紫
親御さんに許可を得たラウールも含めて、今日はメンバー全員が佐久間の家に集まった。
前回と同じ並びでテーブルを囲みラウールは俺と照の間に座らせた。
何がなんだか状況が掴めず不安そうなラウールに大丈夫だよと照が手を握ってあげてる。
俺らはさすがに今日の診察のことだろうって覚悟があった。
『診察が終わったら…また集まれないかな。どんな結果であれみんなで共有できたほうがいいと思うんだ』
前回の佐久間の家に集まっての帰り道、阿部が俺らに言った。
もちろん佐久間にその意思があればの話だけどって付け足したけど、俺としては最初からそのつもりだった。
どうせ佐久間が阿部ちゃんに付き添いをお願いした時点で本人だってそのつもりだったんだろうから。
急いでスケジュールチェックして当日は正座待機できるよう調整しておいた。
前回来られなかったラウールも、親御さんに俺が責任を持ちますと頼み込んで同席できた。
『みんな忙しいのに何度もごめんね』
『…え？』
佐久間の言葉にラウールが驚く。
『そっか、ラウールは今日が初めてだっけ』
照がびっくりしてるラウールの頭をポンポンと撫でる。
『ラウ、俺さ、今日病院行ってきたの』
『えぇっ？！』
思わずといった感じに腰が浮いたラウールに佐久間が「大丈夫」と笑う。
『おっきい病気とかじゃないから心配しないで？』
『そう、なの…？』
『先週そのことで一回みんなに集まってもらったんだけど、ラウは学校だったから呼べなかった。ごめんね？』
『そうだったんだ…』
『うん。この前は大事なことを話したわけじゃなくて病院に行くか行かないかって話だけだったし』
暗い顔をするラウールを傷付けないよう佐久間は上手に言葉を選ぶ。
『本当はさ、ラウに話すかどうか迷ってた。まだ学生のお前に余計な負担かけたくなかったし』
『そんなっ！』
『うん。俺、間違ってた。ラウールも一緒に聞いてくれる？ 大事なメンバーに、話しておきたいことがあるんだ』
『もちろんだよ！』
とたんに元気に返事をしたラウール。
最年少でしかも未成年という垣根を一瞬で取っ払う佐久間のまっすぐな言葉。
そして最後の言葉は康二とめめにも温かく響いたに違いない。
どんなに自分が辛くても、まずは相手の立場に立てる佐久間の優しさはきっと他のメンバーの心にも沁みている。
本題はここからだっていうのに俺はすでに胸がいっぱいだった。
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タカ(プロフ) - meiさん» ああぁぁぁmeiさんありがとうございます！すみませんお返事遅くなりました＆レスになってなかった！！ちょっと自分殴っときますんでお許しください！((殴っ 労いのお言葉ありがとうございます！忙しくても亀でも続けますのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月14日 19時) (
レス) id: 4fdae29e43 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 移行おつかれさまです！メインもサブも更新嬉しいですｖ どんどんお忙しくなるみたいで、期待ばかりで恐縮ですが、続き楽しみにしていますｖ (2020年6月13日 9時) (レス) id: 8936549e4d (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - 移行完了です。よろしければ次もお付き合いくださいませ。 (2020年6月13日 1時) (レス) id: 4fdae29e43 (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - meiさん» いつもありがとうございます。こっちの話を書いてるとサブページも書きたくなる病にかかっておりまして、その分進みが遅くてすみません。そうですね、そろそろ見えてきましたのでもう少しお待ちくださいませ！ (2020年6月4日 1時) (レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 更新嬉しいです！そして、いよいよかなとワクワクしておりますｖ また楽しみにお待ちしていますｖ (2020年6月3日 22時) (レス) id: 8936549e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タカ
| 作成日時：2020年4月25日 0時
