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黄
『ごめん佐久間、驚かせて』
阿部が佐久間の頭をポンポンと撫でる。
すると掴んでいた佐久間の肩が変にピクンッと跳ねた。
パッと阿部を見上げた佐久間のなぜか驚いた顔。
目をぱちぱちさせてそして顔を逸らした。
なんだ？と俺と阿部で顔を見合したところで、ふっかが本来の目的を話し出した。
『けど話があるのは本当なの。大事な話なんだ。佐久間、いいかな』
大の男が８人も座れば自然と近い距離に座ることになった。
ソファーには座らず全員ラグの上に胡坐をかいた。
ここに入ってきたときとは打って変わった空気が部屋中に流れ始める。
佐久間と阿部、その左隣にゆり組、康二とめめ、ふっかと俺という順でテーブルを囲むように座った。
ふっかが俺を挟んで、自分の家なのにわけがわからず畏まる佐久間に切り出した。
『佐久間、お前の体のことなんだけど』
それを合図に阿部がタブレットを取り出して、昨日メンバーが見たのと同じ画面を開いて佐久間に差し出す。
『俺から説明するね』
阿部が静かにゆっくりと話し始めた。
ひと通り説明し終えて、全員が固唾を呑んで佐久間を見つめていた。
佐久間はソファーに背を預け、阿部から受け取ったタブレットを体育座りの膝に乗せて読んでいた。
淡々とスクロールをくり返す佐久間。
隣に座る阿部が何度か画面をタップして、すると新しいページが出てくるのかまたそれを目で追っていく。
佐久間はひと言も発することなく、阿部がいくつか補足する時間が続いた。
『いま信用できそうな資料はこれくらい。何度も言うけど、確定じゃないから』
阿部のその言葉に佐久間はただコクリと頷いた。
説明を聞いているあいだ、佐久間はずっと無表情だった。
驚くでも悲しむでも笑い飛ばすでもない。
緩慢なまばたきと指でタブレットを操作する以外の動きもない。
こういう佐久間を見るのはかなり久しぶりだった。
まだグループを組む前の佐久間はよくこんな顔でぼうっとしていたのを思い出す。
いつもはお茶らけたキャラで暴走して見えるけど、実は自分を客観的に捉えることも得意な佐久間。
たぶん深く考え込んでるんだろう。
俺たちは息の詰まるような沈黙の中で佐久間からのリアクションを待った。
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タカ(プロフ) - 移行完了です。よろしければ次もお付き合いくださいませ。 (2020年4月25日 0時) (
レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - 佐久間担×シゲ担○さん» ありがとうございます。どーんと落ちたりもする予定なので楽しんでいただければと思います。あちらのほうでのご回答もありがとうございました。めめさくも好きなので書いてて楽しかったです(浮気性) (2020年4月19日 10時) (レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間担×シゲ担○ - タカさん» 全然大丈夫ですよ〜！どーんと大きくしてください(笑) 佐久間君大丈夫ですかね…？続きが気になります(笑)更新、頑張ってください！！ (2020年4月19日 1時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - 佐久間担×シゲ担○さん» 佐久間担×シゲ担○さん、ありがとうございます。話のふり幅大きくてすみません。ちょうど「みなさん読みにくいだろうなぁ」と思っていたとこなので、そう言っていただけるとホッとします。さらにふり幅大きくなってもついてきてくださると嬉しいです。 (2020年4月17日 23時) (レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間担×シゲ担○ - たまにネタ要素が入ってて物語に引き込まれます！とっても面白いです！！！ (2020年4月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タカ
| 作成日時：2020年4月6日 1時
