４３黄 ページ43
黄
次の日、俺たちは佐久間の家の近くで待ち合わせた。
今日は平日でラウールは学校だから昨日と同じメンバーでゾロゾロと佐久間の家に向かって歩き出す。
昨夜店を出るときは高揚していた気分も、一晩経ってすっかり落ち着いた。
心なしかメンバーの足取りが重い。
気持ちが落ち着いたぶんいろいろ考え始めてしまっていまさら緊張してきてる。
すっかり覚えたエントランスの暗証番号を押す指がちょっと震えた。
自動ドアが開いてエレベーターに乗り込む。
行先階のボタンに触れれば音もなくドアが閉まって、特有の浮遊感に緊張が煽られるようだった。
それはみんなも同じだったみたいで見ればそれぞれに硬い表情をしていた。
佐久間にはふっかから連絡してもらって、ここに来ることは了承を得てる。
呼び鈴を押せば「はいはぁい」とのん気な声が奥から聞こえた。
ほどなく玄関のドアが開き元気な佐久間が顔を出した。
『ふっかーおはよぉぉおおぅえええーーー？！』
マンションの廊下に響き渡る佐久間の叫び声。
『『『『『『『 しーっ！ 』』』』』』』
ベタにのけ反る佐久間を慌てて部屋の中に押し込み、口々に「お邪魔しまーす」と言いながら上がり込んだ。
『お前声デカい！通報されるわ！』
翔太が注意するも佐久間は自分を囲むメンバーをくるくる回りながらキョロキョロ見回して軽くパニック状態。
『えっ？えっ？今日うちで撮影とかだっけ？あれ、でもカメラない。ラウもいない？え、マジでなに？』
結構真顔の佐久間。
落ち着けと両肩をガッシリ掴んだけど本当にわけがわかってないみたいだ。
『ふっかから電話来ただろ？』
優しく聞いたけど佐久間は頭を横に傾ける。
『ん、うん。これから行くって。ちょっと話があるからって』
『…だけ？』
『うん。だけ』
ということは佐久間はふっかだけが来ると思ってたってこと？
だとしたらこの人数見たら驚くわな。
一斉にみんなの視線がふっかに注がれる。
ふっかがやらかしましたって顔で佐久間に向かって手を合わせた。
『ごめん！たぶん言い忘れた』
ごめんなさいのポーズのふっかに翔太が「ばかが」と毒づいた。
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タカ(プロフ) - 移行完了です。よろしければ次もお付き合いくださいませ。 (2020年4月25日 0時) (
レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - 佐久間担×シゲ担○さん» ありがとうございます。どーんと落ちたりもする予定なので楽しんでいただければと思います。あちらのほうでのご回答もありがとうございました。めめさくも好きなので書いてて楽しかったです(浮気性) (2020年4月19日 10時) (レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間担×シゲ担○ - タカさん» 全然大丈夫ですよ〜！どーんと大きくしてください(笑) 佐久間君大丈夫ですかね…？続きが気になります(笑)更新、頑張ってください！！ (2020年4月19日 1時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
タカ(プロフ) - 佐久間担×シゲ担○さん» 佐久間担×シゲ担○さん、ありがとうございます。話のふり幅大きくてすみません。ちょうど「みなさん読みにくいだろうなぁ」と思っていたとこなので、そう言っていただけるとホッとします。さらにふり幅大きくなってもついてきてくださると嬉しいです。 (2020年4月17日 23時) (レス) id: af4962c1c1 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間担×シゲ担○ - たまにネタ要素が入ってて物語に引き込まれます！とっても面白いです！！！ (2020年4月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タカ
| 作成日時：2020年4月6日 1時
