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俺は今日、久し振りにある廃ビルに行こうと思った
そこは亡き母の会社だった。
母に連れられ会社に行った時、俺は迷子になった
そんな時女の子が道を教えてくれて無事母の所へ戻る事が出来た
俺はその時の女の子が好きだ
そこから何度か会う事になって親しくなり別れの時に言った
「いつか。君の左手の薬指に指輪を嵌めに行くね。待ってて」
憶えているのだろうか
いつ会えるかは分からない。
でも会える事を信じて毎年別れた日に今はもう廃ビルとなった会社の9階の一部屋へ行く
もう何回行ったんだろう
当時4歳で今21歳
だから17回か
諦め悪いなぁ(笑)
彼女は3つ下だから18歳か…
そんなこんな考えてる内に着いちまった。
ガチャ
どうせ今回もきっと居ない
いつ出逢えるんだろう
いつもは誰も居ない月明かりが漏れる部屋
でも今回は違った
君が居た
でも雰囲気が何と無く重い
どう声掛けよう
そんな事を考えてる時彼女は此方を向いて儚く微笑んだ
パタッ
えっ…?
取り敢えず彼女だし倒れたままには出来ないから、俺の家に連れてくか
彼女は想像以上に軽"過ぎた"
普段ちゃんと食べているのだろうか。
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作者名:りふる x他1人 | 作成日時:2021年1月1日 14時