桃色の月に照らされて＿＿ (ページ2) - 小説

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◇夜ページ2

私は何で此処に居るんだろう。

さっきまであの人と居た筈なのに

もう分からない

どうしたら良い?

あの人の所へ戻る?

でも一体何処に居るのかも分からない

家の場所さえ分からない

此処は何処かの廃ビルの一部屋だろう

結構高い部屋のね…

『綺麗……』ﾎﾞｿｯ

今日は綺麗な桃色の満月だった

桜を連想させる様なそんな桃色だった

もう少しだけ此処に居たい

何もかも忘れられる気がするから

忘れられるって言っても殆ど憶えていない

ｶﾞﾁｬ

誰か来た

あの人かな

そんな訳無いか

.→←◇Prologue

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作者名：りふる x他1人 | 作成日時：2021年1月1日 14時