栗花落カナヲのお姉ちゃん 参

仲直りの未来 ページ46

錫子｢あぁ…でも、お父さん今他の刀も打ち直してて、急ぎの物だから時間かかりそうやねぇ｣

え、大変な時にお願いに来ちゃったかな

璃鉄｢御免なぁ、修繕自体はすぐ終わると思うんやけど、先に他の刀を打たないけんから｣

｢いえいえ、私は大丈夫です。逆に大変な時にお願いに来てしまってすいません…｣

錫子｢そんなことないよ。Aちゃんに会えて、私もお父さんも嬉しいんやぁ｣

璃鉄｢ほうやで｣

｢…ありがとうございます｣

璃鉄｢そうやから、刀は預かっとくのぉ｣

｢はい！お願いします｣

錫子｢もう行くん？｣

｢後輩の様子も見たいので、お暇します｣

昨日から玄弥くんのことがどうも気がかりなのだ

璃鉄｢そうかぁ、気ぃつけてな｣

錫子｢夕飯は楽しみにしときんさいね。腕によりをかけて作るから！｣

｢ふふふっとても楽しみにしときます！｣

お見送りしてくれた2人に手を振って、宿へ帰る。

さて…玄弥くんはどこにいるかな。炭治郎くんに聞いてみたいところだけど、出かけてたからなぁ。


｢ただいま戻りました｣

宿屋｢おかえりなさいませ｣

｢あ、玄弥くんどこにいるかご存知ですか？｣

宿屋｢不死川様…ですか？今朝はお部屋にいらしたと思うのですが｣

｢そうですか、ありがとうございます｣

部屋にいるのか。それならすぐに見つけられるかも

宿屋｢いいえ。ごゆっくりどうぞ｣


確か玄弥くんの部屋は…あ、あれだ。うん、人の気配がする！

ｺﾝｺﾝ｢玄弥くん、いますか？｣

玄弥｢あ、はい｣

｢入るね？失礼しまーす！｣

なんか、書いてたのかな？紙がサッと隠された

玄弥｢こんにちは｣

｢こんにちは！久しぶりだね〜。急にごめんね？｣

玄弥｢ご無沙汰しています。俺は全然大丈夫ですよ。…あと、おめでとうございます｣

｢ふふふ、ありがとう！｣

そうだ、私は義兄弟が増えた。玄弥くんのお姉ちゃんになれたのもすごく嬉しい

玄弥｢その……祝言に出れないの、すみません。｣

｢いいの、気にしないで。そもそも実弥さんが呼ばなかったでしょ？私は呼ぼうって言ったんだけどね、結局ダメだった。私もごめんね？｣

あれは結構揉めたなぁ…。白無垢と同じくらい揉めた。

玄弥｢そんな、。俺も、行かなかったと思うし……。アッ別にAさんが嫌いってわけじゃ無くて！！｣

｢ふふっそんなに焦らなくてもわかってるよ。ありがと｣

玄弥｢…｣

｢玄弥くんたちに何があったのかはよく分からないけどね、仲直りはしといた方がいいよ｣

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