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“栗花落”最後の日 ページ34

甘い沈黙が流れていると、あまね様からお声がかかった

あまね「不死川様、A様、そろそろお時間です」

「あ、はい!」

実弥「A立てるか?」

「大丈夫ですよ」

実弥さんに手を取られ、そのまま支えられて歩く。

あまね様の背中をゆっくり追いかけていると、一段と大きな部屋についた。ここが婚礼の場所だ

実弥さんに支えられながら座って、来てくれた蝶屋敷の子達、柱の人達を見る。

私たちには親族がいないから、私は蝶屋敷の子達、実弥さんは柱の人たちを呼んだ。
実弥さんが柱の人たちを呼ぶのは少し意外だった。宇髄さんなどにいじられた様で青筋が浮かび上がっていたが、心底嬉しそうにしていたのを私は知っている。

まぁその事は置いといて

……蜜璃さん、そんなにキャーってならないでください。こっちが恥ずかしくなります。


婚礼の儀である三三九度を終えた。これで、私たちは晴れて夫婦となった。

実弥「この度は俺たちのために集まっていただきありがとうございます。俺はいつ死ぬか分からない身ですが、この生涯をかけてAを守り通して幸せにすると誓います」

実弥さんの挨拶を聞いて、涙腺が緩む。涙を流さないように力を入れて、思いっきり笑顔をつくった。

今日で“栗花落”は最後の日。ずっと、家族たちにきちんとお礼を言いたかったのだ。

「しのぶ、カナヲ、アオイ、きよちゃん、すみちゃん、なほちゃん、私を家族にしてくれてありがとう。これからは実弥さんと一緒に人生を歩んでいきます。本当に、本当にありがとうございました」

この6年間分の感謝を込めて、実弥さんと共に深々と礼をする。

涙が1粒零れたが、それさえも幸せだ。

しのぶ「A…」

名前を呼ばれて顔をあげる。しのぶは泣きそうになってる。ふふ、泣いてるのもお揃いね。カナエ姉さんが亡くなった時も、泣くのお揃いだったよね

しのぶ「A、結婚おめでとう」

「ありがとうッ…」

嗚呼、幸せだ。私は今世界一幸せだ。

みんなありがとう


式は無事執り行われた。少し肌寒くも陽の光が暖かい冬の初めの日だった。

宴→←誓いのキス



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鈴音月 - ゼリーさん» やさしい゛゛゛!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: 7ac441a921 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - こちらこそお忙しい中更新してくださってありがとうございます! (2021年5月31日 17時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» ありがとうございます(泣) (2021年5月29日 13時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 受験生なんですね!受験勉強頑張ってください! (2021年5月25日 21時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» まじですか!?!?おめでとうございます!!(気が早い)応援のお言葉もとても嬉しいです…。更新遅くてすいません。受験生なもので、ね、うん、言い訳は良くないですね。頑張ります!!! (2021年5月23日 11時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴音月 | 作成日時:2020年12月21日 22時

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