こちらの風景 ページ29
陽真side
俺が死んでから幾年か過ぎた。
上から応援して見守ってたけど、やっぱりAのことが心配で堪らなかった。
そりゃあ、好きな子が感情無くなって何度も無理して怪我して死にそうになってたら誰でも心配するでしょ？
それに俺は見てるだけで何も出来ない。こんなに後悔したこと、生きてる間では無かったね。
あ、こっちの話を少ししようか。ここはね、所謂天国ってやつなのかな。綺麗なとこだよー。四季折々の花が咲き乱れる丘とか、水平線をずっと照らしてる大きな太陽とか、とにかく不思議な自然がいっぱい！
あとは…多分縁がある人は同じとこに飛ばされるんだろうね。俺の仲間たちとはすぐに会えた。仲間の知り合い(錆兎、真菰、匡近)とかともすぐに会えた。
穏やかで平凡な生活と思い出話をしながら、地上を見てる。
で、まぁ、Aと実弥の恋路もしっかり見てたんだが。嫉妬は、するよ。
俺が出来なかったことたくさんしてるし。こっちはまだ好きな訳だし。
でも後悔はしてない。Aが笑ってて幸せそうだからね！……相手がクズだったら呪い殺してたけど
そして、今日は俺の墓参りに来てくれるっぽいから地上へ降りれる汽車に乗って行く。この汽車、すごく便利なんだよね。まぁ条件を満たした魂しか乗れないらしいけど
カタン…カタン…と心地よい揺れを感じながら窓の外を見る。
周りが全部海だったところから、だんだん地面が近づいてくる。
そして、あの世とこの世の境界線である1本のそれは大きな桜の木で、汽車は終点だ。ここからは徒歩。って言っても浮いてるけどね
｢ついた…｣
目の前に俺の墓石。やっぱり自分の墓を見るなんて笑えてくるな…。
墓の隣に座って周りを見渡した。ここらは全然変わってなくて、Aとの記憶が脳裏に浮かぶ。
｢ふふ、懐かしいなぁ｣
あの頃に思いを馳せていると、2人分の気配が近づいてきた。Aと実弥がやって来たようだ。
______________________
久しぶりの大正コソコソ噂話！
こちらの世に行けれる、つまり魂を運べるという汽車の条件は3つあります
1 この世に未練が無い
2 自分を覚えてくれている人がいる
3 自分の行きたい場所がはっきりしている
この3つ全て満たしていると自由に行き来することが出来ます。
お盆とかの時は無条件で乗れますが、普通の時は条件を満たすことが必要です。
終点駅は天国の端っこみたいな感じですかね。一年中桜が咲き誇っているそうですよ！
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鈴音月 - ゼリーさん» やさしい゛゛゛！！ (2021年6月14日 20時) (
レス) id: 7ac441a921 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - こちらこそお忙しい中更新してくださってありがとうございます！ (2021年5月31日 17時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» ありがとうございます(泣) (2021年5月29日 13時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 受験生なんですね！受験勉強頑張ってください！ (2021年5月25日 21時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» まじですか！？！？おめでとうございます！！(気が早い)応援のお言葉もとても嬉しいです…。更新遅くてすいません。受験生なもので、ね、うん、言い訳は良くないですね。頑張ります！！！ (2021年5月23日 11時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音月 | 作成日時：2020年12月21日 22時
