天鼠矢 ページ20
天鼠矢｢血気術 飛転終矢(ヒテンツイヤ)｣
血気術を発動した瞬間。私の周りを紅い矢が埋めつくした。
天鼠矢｢的 栗花落A｣
そう言い放った瞬間、紅い矢が私目掛けて飛んできた。躱しても、折るか斬らない限り私の方へ飛んでくる。
名前を聞いていたのは、術の的を私に集中させるためだったのか。少しやらかしてしまった
それに、あの矢に刺さったら何かまずい気がする。私の勘が警鐘を鳴らしている
天鼠矢｢へぇ…あの矢を全部斬ったのか？｣
少し興味深そうに私へ視線を送っていたが、すぐに目線がある屋敷の方へいった。
天鼠矢｢まぁいいや。面白い子だが、俺の目的は違ぇしな｣
成程、あの屋敷の門の前に居たのはそういうことか。
戦うために街から少し離れたとこに誘導したが、ここから鬼はどう動くのか、皆目見当もつかない
天鼠矢｢Aちゃんには用がないからな…此処で死んでもらおうか｣
鬼からの圧が変わった。ヘラヘラしてた雰囲気が一気に重くなる。
天鼠矢｢俺、ここの屋敷の人間殺したら下弦になれるんだよ。邪魔しねぇでとっとと死になぁ｣
｢…｣
天鼠矢｢チッ、つまんねぇ嬢ちゃんだ。｣
｢花の呼吸 壱ノ型―――｣
技を放つその瞬間、鬼の手に弓と矢が現れた。
天鼠矢｢血気術 死天矢紅(シテンヤコウ)｣
さっきの矢よりも紅が深い矢が放たれる。
｢っ！｣
この矢、斬れない。なんとか凌いだが、その後も何度も私の方へ飛んでくる。
天鼠矢｢ハハッ手こずってるね〜。Aちゃんに効いてるみたいで良かったよ。じゃ、死んだ頃にまた来るからね！｣
鬼が屋敷の方へ行くことに一瞬気が向いただけだった。
矢が私の左腕に突き刺さった。
天鼠矢｢あー言ってなかったな。その矢、嬢ちゃんに当たらない限り止まらないからそこんとこよろしく｣
…めんどくさい技だな
天鼠矢｢！この匂い…。嬢ちゃん稀血か！そうか、稀血かぁ！｣
私が稀血と分かった瞬間興奮し始めた
天鼠矢｢最高だ！屋敷の人間も嬢ちゃんも喰べれば確実に下弦になれる！｣
また強く感じる殺気。今度は本気で私を殺そうとしてくるだろう。それだと屋敷の人を守れない。
矢を躱しながら首を狙いに行くしかないか。鬼はもう屋敷の方へ行っている。一刻も早く斬らなければ。
天鼠矢｢血気術 死天矢紅｣
｢花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬｣
連続技で矢を凌ぎ、一気に間合いを詰める。斬れる…！
もう少しで刃が届くその時、屋敷の中から女の人が出てきた
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鈴音月 - ゼリーさん» やさしい゛゛゛！！ (2021年6月14日 20時) (
レス) id: 7ac441a921 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - こちらこそお忙しい中更新してくださってありがとうございます！ (2021年5月31日 17時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» ありがとうございます(泣) (2021年5月29日 13時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 受験生なんですね！受験勉強頑張ってください！ (2021年5月25日 21時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» まじですか！？！？おめでとうございます！！(気が早い)応援のお言葉もとても嬉しいです…。更新遅くてすいません。受験生なもので、ね、うん、言い訳は良くないですね。頑張ります！！！ (2021年5月23日 11時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音月 | 作成日時：2020年12月21日 22時
