思い出させる記憶 ページ19
一通り報告を終えて、私はあまね様に呼ばれ、別の部屋に通された。
私何かしちゃったかな…?
あまね「栗花落様、不死川様から振袖にお困りだとお聞きしました」
「えっ、」
は!?実弥さん何言っちゃってるの!?
あまね「ですので、此方で用意させて頂きました」
あまね様が1つの襖を開けると、そこには真っ白な絹の白無垢があった
「綺麗……」
思わず声に出してしまうほど、その白無垢は綺麗で。
あまね「お気に召しましたでしょうか?」
「あっ…えっと、すごく綺麗で、嬉しく思います。けど、私には無理です……私はこの白無垢を着れません」
あまね「何故そう思われるのですか?」
「……少し昔の話になるんですが、宜しいですか?」
あまね「はい、勿論です」
「私が隊士だった頃なのですが―――」
“回想”
今日はある町の任務だ。真に聞いた情報を元に夜を駆ける。
……見つけた。ザンッ_!
呼吸無しで切り伏せる。聞いた情報よりも雑魚だった。
任務完了だ。帰ろう。と思ったのだが、なんだか胸騒ぎがした。
銅貨で町を見回りするか、帰るか決める。結果は見回りだった。
町をぐるっと見て回った時、少し大きめの屋敷から楽しそうな声がした。何かの宴会をやってるみたいだ。
何事も無かったので、帰ろうとしたその時、門の方に黒い影が見えた。
鬼だ。
「花の呼吸 弐ノ型 御影梅」
鬼「ヴッ……誰だ…!?」
見た目はほっそりした中年の男の人みたい。でも角と牙がある。間違いなく鬼だ。
首を斬るつもりで行ったんだけど、躱された。あの反射神経と回復能力で、そこらの雑魚とは違うということがわかる。
鬼は皆斬ると命令されている。この鬼も斬らなければ。
鬼「まったく、最近の若いもんは急に斬りかかってくるからなぁ…。嬢ちゃん、名前は?」
銅貨は表。質問に答える、か。
「栗花落、A」
鬼「そうか、Aっていうのか。良い名前じゃねえか。俺は天鼠矢(クスネ)だ。よろしくな!」
こんなフレンドリーな鬼居るんだ。
いや、何も考える必要は無い。私はただ鬼を斬るだけ
「…花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬」
天鼠矢「おい!話してる途中だったろ!」
また躱された
「花の呼吸 肆ノ型 紅花衣」
天鼠矢「ってオーイ!?聞いてんのかぁ!?」
まただ。この鬼、十二鬼月ではないみたいだけど、かなり強い。
天鼠矢「コラコラ、Aちゃん、あんまり大人を虐めちゃイケナイヨォ?」
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鈴音月 - ゼリーさん» やさしい゛゛゛!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: 7ac441a921 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - こちらこそお忙しい中更新してくださってありがとうございます! (2021年5月31日 17時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» ありがとうございます(泣) (2021年5月29日 13時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 受験生なんですね!受験勉強頑張ってください! (2021年5月25日 21時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» まじですか!?!?おめでとうございます!!(気が早い)応援のお言葉もとても嬉しいです…。更新遅くてすいません。受験生なもので、ね、うん、言い訳は良くないですね。頑張ります!!! (2021年5月23日 11時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴音月 | 作成日時:2020年12月21日 22時