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幸福 ページ18

あれから2日後

今、産屋敷家の門前にいる。

「初めて来ましたけど、すごい豪邸ですね……」

何さとにかく大きい。私たちの家が2つぐらい入るんじゃないかってぐらい大きい。

実弥「俺も最初は驚いたァ」

「ですよね」

実弥「お館様とあまね様にはァ今日のこと伝えてあるゥ」

「あ、そうなんですか?てっきり突入するのかと」

実弥「ンなわけあるかァ」

突入しないことを知って少し安心した。こう見えて、かなり緊張しているのだ。


入ると、ひなき様とにちか様がいらっしゃり、お部屋まで案内してくださった。

部屋まで、にちか様が私の手を取り支えてくださった。手汗かいてないか心配だ。

ひなき「お館様、不死川様と栗花落様がいらっしゃいました」

お館様「嗚呼、お入り」

実弥「失礼します」

「失礼します」

お館様「実弥、A、お早う。よく来てくれたね」

実弥「お館様とあまね様におかれましても御創建で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」

……実弥さんってこんな挨拶できたんだ

お館様「ありがとう、実弥。今日は嬉しい報告をしてくれると聞いたよ」

実弥「はい。この度、俺たちが結婚することを御報告させて頂きます」

お館様「2人とも私の大切な剣士たちだからね。嬉しく思うよ。おめでとう」

あまね「おめでとうございます。不死川様、栗花落様」

実弥「心より感謝申し上げます」

実弥さんがちゃんとしすぎてて、私が変に緊張してしまう。

どうしよう……私部屋に入ってから何も話してないよ!?

お館様「実弥、これからAをしっかり支えていくんだよ」

実弥「はい」

お館様「A」

「はっ、はい!」

あぁー大きい声出ちゃった…

お館様「まずは隊士として、人のため、鬼殺隊のために尽くしてくれて有難う」

隊士。もう戦えない私を、まだ隊士と言ってくださる

「い、いえ……私は何の力にもなれていません」

お館様「そんなことはないよ。Aは今も、しのぶやカナヲたちの心の支えになってくれている。これは素晴らしいことだよ、誰にだって出来ることじゃない」

「そう、でしょうか」

お館様「そうだよ。Aは立派な子だ。もっと自分のことを誇りなさい」

落ち着く、聞いているとなんだか不思議な感覚がする。

カナエ姉さんや陽真を思わせるような、懐かしくて優しい声

「有難う御座います…!」

思わず涙が出そうだった

生きてて良かったって、久しぶりに思えた

思い出させる記憶→←言えない



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鈴音月 - ゼリーさん» やさしい゛゛゛!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: 7ac441a921 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - こちらこそお忙しい中更新してくださってありがとうございます! (2021年5月31日 17時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» ありがとうございます(泣) (2021年5月29日 13時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー - 受験生なんですね!受験勉強頑張ってください! (2021年5月25日 21時) (レス) id: 4ef789830e (このIDを非表示/違反報告)
鈴音月 - ゼリーさん» まじですか!?!?おめでとうございます!!(気が早い)応援のお言葉もとても嬉しいです…。更新遅くてすいません。受験生なもので、ね、うん、言い訳は良くないですね。頑張ります!!! (2021年5月23日 11時) (レス) id: 665296cf15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴音月 | 作成日時:2020年12月21日 22時

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