は つ こ い 。

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どういう訳か









今、私は









じょーじさんとカフェにいる。






ほんの数分前









「この前声かけてくれた子だよね」

「...はい」

「なんか俺、またねとか言っちゃって」


______良かった、嘘にならなくて。




「この作家、好きなの？」

「はい」

「そうなんだ、俺も好きで。でもあんまり売れてないから日本でしか買えないんだよなあ」

「...面白い、です、よね。」



話せた。

自分を褒めてやりたい。



「ね、ちょっとだけ話さない？この作家知ってる人いないんだよ」

「え、」

「ごめん、変なこと言った、忘れて」

「行きたい、です」

「ほんと、じゃあ行こ」









目の前には楽しそうに作家のことについて話しているじょーじさん。









つい1週間前までは画面越しにしか見ることが出来なかった人が、触れようと思えば触れられる距離にいる。









...本当に夢なのかな。









だとしたらいつから？









いや、今そんなことはどうでも良くて。








例え夢であったとしても








大好きな人が


私の目を見て笑ってくれている。





それで十分幸せだと思う。

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