人気者の副会長！【魔ｄ！】 (ページ38)

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sideA

ﾓﾓ「本日の授業はここまで。しっかり復習をしておくように」
「「「「「ありがとうございました」」」」」

授業終了を告げるチャイムが鳴り、今まで座っていたクラスメート達は蜘蛛の子を散ったように椅子から立ち上がり、友達の所へ向かう。
何気なく隣に座っていたショッピ君に視線を向ける。

＿案の定気持ちよさそうな寝息をたててぐっすり眠っていた。

ショッピ君によると今日もチーノ君は休みだと言うし･･･今日は暇だなぁ･･･

ﾓﾓ「Aさん。ちょっといいかしら？」

背後から声がする。
後ろを振り向くとさっきまで私達の授業の講師をしていたモラクス・モモノキ先生が立っていた。
私は慌てて椅子から腰を離し、立ち上がる。

『はい。大丈夫ですけど･･･』
ﾓﾓ「良かったわ。詳しいことは職員室で話すのでついてきなさい。」
『分かりました。』

＿職員室＿

ﾓﾓ「さて･･･先日、貴方のお兄さんが使い魔召喚の儀でトラブルを起こしたのは知ってるわね。」
『･･･はい。事の重大さは承知しております。』

職員室に着くや否や入間君がトラブルを起こした事を話題に持ちかける。
昨日は大変だったな･･･カルエゴ先生が家まで来てたし。

ﾓﾓ「今年の新入生はくせ者がたくさんいる。なのでお兄さんのようなトラブルを起こす人がいる可能性があるわ。トラブルが起こった場合、私だけでは対処できないかもしれない。＿そこでお願いなのだけど･･･貴方も召喚の儀の監督官を務めてほしいの。」
『私が･･･ですか？ですが私より会長や他の先生方の方が･･･』
ﾓﾓ「会長さんや他の先生方にももあたってみたけれど、忙しいようなのよ。貴方は実技も座学も成績は学年首席。先生には私から言っておくわ。＿＿＿＿お願いしても、いいかしら？」
『うッ･･･わ、分かりました。よろしくお願いします･･･』

うぅ･･･また罪悪感が邪魔した･･･！
･･･つい承諾しちゃった･･･

ﾓﾓ「ありがとう。早速次の授業なのだけど･･･」
『ほんとに急ですね。』
ﾓﾓ「貴方が最後の頼み綱だったのよ。
＿＿＿＿それに、人気者のAさんが来てくれたら、皆も喜ぶと思って･･･」

そうだったんだ･･･
いい先生だなぁ

『･･･その心、素晴らしいと思います。』
ﾓﾓ「せっ、生徒達の喜びを優先するのが普通でしょう？」
『ふふっ･･･そうですね！』
ﾓﾓ「早く行きますよ！」
『はい！』

私はモモノキ先生についていった。