人気者の副会長！【魔ｄ！】 (ページ29)

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sideA

『ごめんなさい！遅くなりました！』

私は理事長室の扉を勢いよく開ける。
理事長室にはすでに入間君とおじいちゃんがいた。

ｻﾘ「あ。Aちゃん遅･･･って！？どうしたの！？その傷！？」
ｲﾙ「ほんとだ･･･もしかして僕のせい･･･？」

私の傷を見た途端おじいちゃんは驚き、入間君は悲しそうに傷に視線を向けていた。

ｻﾘ「ちょっとぺいんと！何でAちゃんの傷治さないのさ！」
pe「だってもうサリバン様から貰った今日の分の魔力はないし･･･。それにご主人様が大丈夫って言ったから･･･。」
『大丈夫だよおじいちゃん。私が大丈夫って言ったの。それに、もう血は止まってるし。･･･まだ少しヒリヒリするけど。』

つらつらと言い訳を並べるぺいんとを私は庇う。
･･･正直なところ傷の事忘れてたから、言われたらまた痛くなってきた。言わないでもらえたら嬉しかったのにな！

ｻﾘ「もう！Aちゃんはもうちょっと自分のことを大事にして！こっち来て！治すから！」
『はーい。』

プンプン、という擬音が似合う感じでおじいちゃんは私を叱りつけ、自分の方に私を促すように手招きしている。多分魔力で私のケガを治すのだろう。
それに私は賛同し、おじいちゃんの方へ足を進める。

そしておじいちゃんの方へ行くと、おじいちゃんに紙を手渡された。

『「入学式で禁忌呪文を詠唱しその日の内に主席の頭をかち割る！！
そして被害を食い止める為自分を犠牲にして新入生達を守る！！特待生(サラブレッド)入間の大悪行(かいしんげき)！！＆副生徒会長Aの正義心！！」って！？なにこれ！？』

私は新聞にでかでかと貼られていたいつの間にか撮られていた入間君がアスモデウス君に放ったジャーマン・スープレックスの写真と、私が金髪の女子生徒を守っている写真を見つめていた。