12. ページ15
思わず、心臓がときめいた
好きだった声、じゃない
好きな声
安心できる顔
｢ほら、重いだろう？もっと貸せ...こう見えて力持ちなんだ｣
「く、になが」
｢ん？何だ？｣
優しい声、優しい笑顔
全部が好きだった彼が横にいた
｢はは、こうしてきみと話すのは久々だなぁ。｣
思わず、素直になれない私は顔を背けてしまった
｢...べつに。話すことなんてないだけだし｣
｢LINEも見てくれないしなぁ｣
｢ブロックしたから知らない｣
｢そうか。既読は付いてるんだが｣
｢い、今はもうしてるし！｣
｢ははっ、きみは相変わらず嘘が下手だなぁ。あと顔に出やすい｣
｢やー！！ほっぺた触んないで！！馬鹿！｣
....あれ、意外と普通に話せてる？
チラ、と国永を見ると何事も無かったかのような顔つきで私を見ている
｢うん、安心した。きみが元気そうで｣
｢うん。あんたと離れてからもう毎日が楽しい｣
｢酷いな！！お、もしかして好きなやつでも出来たかー？｣
国永が教材を持った片腕でちょいちょいとつついてくる
｢...かもね。あんたも、楽しそうじゃん。よかったね｣
私がそう言うと、国永は歩いていた足を止めた
｢ん？どうした？｣
｢_____俺は、今きみと話して久しぶりに安心した｣
「____は？」
｢こんなこと、言ってはいけないって分かってる。確かに伊織のことは好きだ、愛してる
だけど、どこか安心出来なかった
久々に、Aと話せて、俺は_______｣
思わず持っていた教材を床にぶちまけた
｢あんたなんか、｣
何で
「あんたなんか....大っ嫌い」
何でそんな
期待させるようなこと言うのか
ジワジワとこみ上げる涙を隠すようにそのまま逃げ出す
「A！！！！！」
「あんたなんかが私の名前呼ばないで！！！」
ほんと、最低
あんたも
あんな最低なやつ、まだ好きでいる私も
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優夜 - あーーー！！！！ニヤニヤしながら見させていただきました！続き待ってます！ (2021年11月20日 0時) (
レス) @page17 id: 8c35d92784 (このIDを非表示/違反報告)
くもかわ(プロフ) - ひゃぁーーー更新待ってます！今でも待ってます笑本当に好みどストライクの作品なんですぅぅ(泣)好きです！！！！ (2019年7月2日 11時) (レス) id: 472515edcc (このIDを非表示/違反報告)
mira太郎(プロフ) - 面白いです！最初はドロドロが苦手で読もうか迷ったのですが、この小説は全然読めました！友達もかっこ良くて惚れますよ((更新再開を楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年4月3日 12時) (レス) id: 698cf842a0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - すっっごいおもしろいです！！これからも更新頑張ってください！！待ってます！！ (2018年1月7日 16時) (レス) id: 30734eaeeb (このIDを非表示/違反報告)
むん(プロフ) - 作者様のペースで、ゆっくり頑張ってくださいね。この作品、もう大好きです。応援しています(*^o^*)無理なさらず！ (2017年10月22日 23時) (レス) id: ce0e4dac4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：膝丸の太もものけしからん紐になりたい | 作成日時：2017年7月26日 3時
