とてもじゃないけど、 (ページ7)

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ep.6 ページ7

(楓士雄)

「よお。ありがとな、ジンジン」

「ジンジンやめろ」

俺たち鬼邪高の目線の先、そこには鳳仙の姿があった。サッチーこそいないものの、殺気立ったハゲ集団は殺し屋鳳仙そのままだ。仲間のためならいくらでも頭を下げれる、そう言ったのは嘘じゃない。ジンジンにも、ラオウにも、仲間のために…司のために頭を下げて来てくれないかと頼みにいった。それが、鬼邪高全日の頭である俺の役目だと思ったから。

「向こうが連合組んでくるなら、こっちも連合組めばいいだろ？」

「勘違いするなよ！うちの頭…佐智雄なら、多分こうすると思ったからだからな」

「分かってるって！」

「まあ俺は仁川が断っても行ってるけどね〜。とどろきしゃんから話は聞いてたし」

「おう！俺も、ジンジンが無理ならおだっちに頼んでた！」

「でも仁川なら断らないってわかってたんでしょ？」

「まあな。あいつ、義理固いから」

「だってよ、じんかわ」

「うるせぇ！！勝手に話進めんな！」

鳳仙も、すでに2人以上やられてる。特にシダケンとやっちんは酷い体だったらしい。普段冷静なおだっちも、静かに燃えててちょっと怖かった。ここに司をやった、強い敵がいる。

「まあでも、轟さんのお陰でバラ商は連合抜けたんですよね？」

「抜けた。多分、あいつらは来ない」

「すげーよなドロッキーはさ！いないと思ったら1人で片付けるとか！かっけー！」

「まあ、辻と柴の礼だ。あいつら丁度俺のことを探してたらしいしな。手間が省けて良かったろ」

「やっべー！武者震いするな！」

「おい、あくまでも最優先は…」

「わかってるって！任せろ！」

分かってる、分かってるって。司が最優先、その次に喧嘩。だけどその司にたどり着くまでに、無傷なわけねぇだろ？てかドロッキーも冷静に見えるけど、これは多分落ち着いてないな。俺にはわかる。まあ、そんな事言ったら殴られるから言わねーけど。

「…おい楓士雄！音頭、とってくれや」

「ッシャ！」

鬼邪高、鳳仙、そして来てくれるなら、

「行くぞテメェらァア！！！！」

待ってろよ司。お前のことやった奴は、俺が絶対ケリつけてやるからな。