ツンデレその57 ページ9
朝のホームルームが終わり、俺がトイレに行こうと教室を出た時だった。
「神崎君...」
いきなり名前を呼ばれた。
振り向くと、そこには城ヶ崎が真剣な顔で立っていた。
「どうした？ 城ヶ崎」
「好き...」
今、何か"好き"って聞こえたのは気のせいか？
まさかな、俺みたいな平凡な男が学校一の美少女に告られるわけ...
と思った時だった。
お腹に衝撃が来たかと思うと、城ヶ崎が俺に抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと待ってくれっ！ いきなり何なんだ！？」
「だから、好きって言ってるの！」
何でまた...
城ヶ崎を好きな奴なんて山程居るのに、俺みたいな奴が告られたなんて知ったら、どうなる事か。
容易に想像がつく。
「何でだよ。何で俺なんだよ」
気づいたら、そんな事を言っていた。
でも、城ヶ崎は頬を赤くさせながら口を開く。
「何でって。誰にでも優しいから...バカで鈍感だけど明るいし、優しいし、気づいたら貴方しか見ていなかった。でも、神崎君は...龍之寺の事が好きなんだよね？」
こっちを見た城ヶ崎の瞳には、涙が溜まっていた。
いつもの高飛車で傲慢な城ヶ崎は、どこに行ったんだろうか。
「気づいてたのか...俺が来里の事好きだって」
「この私が気づいてないわけないでしょ？」
ちゃんと断らなきゃいけないよな、こういう時。
よし！
「ごめんな？ 城ヶ崎。お前の気持ちはすっごい嬉しい。でも俺、やっぱり来里の事が好きだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊くらげ＊(プロフ) - コメント失礼致します!!読んでて凄くドキドキしました!!お気に入り作者登録&お気に入り作品登録失礼致します!!続き楽しみに待ってます!!長文失礼致しました! (2020年7月2日 14時) (
レス) id: 95c16b8e58 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 殺戮アリスさん» ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年3月15日 17時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮アリス(プロフ) - 面白かったです！ (2019年3月15日 16時) (レス) id: 966ac381c6 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - ランさん» アドバイスとコメントありがとうございました！！参考にさせていただきます！！ (2019年3月12日 21時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - 一つアドバイスをさせてもらいますと、会話文が続くところは改行を少なめにしてみた方がいいと思います。地の文と会話文の区別をはっきりさせた方が良いと思いました。個人のアドバイスなので参考程度にしてください。イベントに参加して下さりありがとうございました！ (2019年3月12日 19時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雛 | 作成日時：2019年2月4日 18時
