ツンデレその89 ページ41
城ヶ崎は、『決まった』とでも言いたげにマイクを置くと、私の方に視線を向けてくる。
「どうだった？ 私の歌い声」
正直に言う。
上手すぎる。歌手デビューしていいくらい、城ヶ崎の歌声は今カラオケルームに居る奴らを魅了していた。
颯真も城ヶ崎の方を、驚いた様子で見ている。
悔しい...こうなったら私も。
「ちょっとマイク貸して！」
「あっ！ 何すんのよ！！」
「あんたより私の方が上手く歌えるわよ！」
思わず感情的になった私は、出来もしない事を言ってしまう。
ていうか、今までカラオケなんて行ったことない私が、上手に歌えるわけないのだ。
「あらあら、思い切った事を。それじゃあ、どっちが上手だったか神崎君に審査してもらおうじゃない！」
「えっ！ 俺！？」
いきなり指名された颯真が、泡を食う。
う、嘘...
「それと...どうせ歌うならあまーいラブソングにしてよね」
颯真に審査されるってだけでもかなり緊張するのに、城ヶ崎は更に私に追い打ちをかけてくるのだった。
「な、何でそんなのまで指定されなきゃいけないのよ！」
「よぉく考えてご覧なさいよ。照れ屋な女の子が照れながらラブソング歌うのよ？ きっと神崎君も貴方にメロメロよ」
メロメロ...
その言葉が私に火をつけたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊くらげ＊(プロフ) - コメント失礼致します!!読んでて凄くドキドキしました!!お気に入り作者登録&お気に入り作品登録失礼致します!!続き楽しみに待ってます!!長文失礼致しました! (2020年7月2日 14時) (
レス) id: 95c16b8e58 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 殺戮アリスさん» ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年3月15日 17時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮アリス(プロフ) - 面白かったです！ (2019年3月15日 16時) (レス) id: 966ac381c6 (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - ランさん» アドバイスとコメントありがとうございました！！参考にさせていただきます！！ (2019年3月12日 21時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - 一つアドバイスをさせてもらいますと、会話文が続くところは改行を少なめにしてみた方がいいと思います。地の文と会話文の区別をはっきりさせた方が良いと思いました。個人のアドバイスなので参考程度にしてください。イベントに参加して下さりありがとうございました！ (2019年3月12日 19時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雛 | 作成日時：2019年2月4日 18時
