ツンデレな彼女を口説きたいpart2

ツンデレその81 ページ33

「あのさ...部屋綺麗にしてくれたんだろ？」

「う、うん。でも結局城ヶ崎とあの執事が居なかったら、何も出来なかったし」


来里は、少し落ち込んでいる様子だった。


「いや、そんなに落ち込まなくてもいいからさ。今日は色々ありがとな。気持ちだけでも嬉しかった」

「別に落ち込んでないし...」

「ほんとかよ」


来里のひねくれた顔を見ていると、何だか可笑しくなって笑ってしまう。


「ほんとよ。それより、身体の調子はどうなの？」


俺は笑うのをやめると、自分の体調が朝より全然マシになっているのが分かる。

まぁ、まだ喉が痛むけど。


「あぁ、朝よりだいぶ良くなった。これも来里のお陰だな」

「そ、そんな事ないでしょ...」


照れてるとこ、可愛いな。

やっべ、今俺顔赤いかも。


「顔赤いけど、まだ熱あるんじゃない？」

「いや、これはまた別の要因なんだ。気にしないでくれ」

「そう」


まだ心配そうにチラチラこっちを見てくる。

さすがにこれ以上迷惑かけるわけにはいかん！

静まれ！ 俺の体温！

ツンデレその82→←ツンデレその80

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す