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「ここ…？」
ついた岬には、潮風が吹いていた。
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幽霊がでる。
そんな噂を聞きつけてこの岬へやってきた。
どうも丑三つ時になると、岬の先の崖の方に女の人が現れるのだとか。
コネシマが見たらしく、騒いでいたため半信半疑できてみたのだ。
暗い山道は足場が悪く、体力を余計に持っていかれた。
「うわっ」
と、岬の付近へ着こうとしたとき足を滑らせ、崖下へ転がり落ちる。
胸の鼓動が跳ねるように激しくなり、全身を打ち身の痛さが襲う。
「いってぇ…！」
手に持っていた懐中電灯は野に放たれ、ある場所を照らすように落ちていた。
その先には…
「い、いるじゃん」
白いワンピースを着て、艷やかな黒髪を揺らす一人の女がいた。
潮風が頬を撫でる、ある日の事だった。
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作者名：ツナマヨ | 作成日時：2019年1月17日 23時
