私の存在意義 (ページ10)

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サイン会⑤ ページ10

Aside

色々ありすぎたサイン会から、宿舎に戻ってきた
こっそり、気付かれないように自分の部屋に行こうとしたけど失敗

JH「お前、説教あるって言ったろ」

その一言で私の野望は打ち砕かれた(ハニオッパから逃げるって野望)
でも結局私の部屋で説教が始まった

JH「で、何で説教受けてるかわかりますか」

『えっと…、迷惑かけたからっすか…？』

JH「は？」

『すみません、わかりません』

サイン会で迷惑かけたこと以外、思い当たる節がありません
救済求めます(←誰に)

JH「おい」

『はい、何でしょう』

JH「…いつ、俺たちがお前のこと邪魔とか言った？」

『え…』

私が、今日のサイン会にサセンの子に言った言葉
覚えてたのか…

JH「俺たちが、俺がそんな風に思ってるって思ってたわけ？」

『いや、あれは言葉の綾と言いますか…』

JH「冗談でも、嘘でも言うんじゃねーよ」

『はい、反省しております』

目の前のユンジョンハン、すっごい怖い顔してます
鬼？悪魔？？般若？？？が見えるんです
言ってなかったけど、私は床で正座で、ユンジョンハンベッドで腕組み足組み

『あの、大変反省していますので正座を崩してもよろしいでしょうか』

JH「ダメ。そのまま目閉じて、歯ぁ食い縛れ」

え、私殴られるパターンですか
取り敢えず、言う通りにしないと殺されかねない

だけど10秒経っても、30秒経っても衝撃は来ない
恐る恐る目を開けようとした瞬間、いきなり身体が大きな腕に包まれた

『っ、え、あのユンジョンハン氏？ハ、ハニオッパ…？』

JH「…説教はもう終わり」

『終わりなら、これはどういう…』

JH「お前、こうしないと…泣かねえだろ」

『え、泣くって…、あれ？何で…っ』

ハニオッパに言われて言い返そうとした瞬間、目から溢れる何かに気づく
拭いたいのに、抱きしめられて身動きがとれないから困る
その間にもそれは止まることなく、零れ落ちてハニオッパの肩を濡らしていく

JH「弟たちの前では強がってもいい、でも俺の前で強がる必要ねーだろ」

その言葉で自分が思ってたより、結構メンタルに来てるって気付いた

JH「別に普段から弱音吐けなんてめんどくせーし言わねえよ」
「ただ、少なくともAが頑張ってること知ってるやつは13人もいるんだからさ」

“たまには弱音とか吐いてもいいんじゃねーの”

私はSEVENTEENで良かったと改めて心からそう思った