セ ピ ア の サ ー カ ス 。《 緑 》

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ｶﾞﾗｶﾞﾗﾊﾞﾝｯ！


思い切り保健室のドアを開けた。


流星がびっくりしてこっちを向く。


ベットにはもう、Aちゃんの姿は無かった。


神「Aちゃんいないんや。」


藤「うん」


神「ちょうどよかった。」


藤「‥‥‥え？」


神「聞きたいことがあるん。」


藤「‥‥‥‥多分答えられへんよ。」


神「藤井先生。あなたは教師です。

教師は生徒にものを教えるお仕事です。」


藤「それは、脅迫と捉えてもええんかな。」


神「それで教えてもらえるんならいい。」


藤「‥‥分かった。」


神「流星が落ち着いて対応できたのは、

こんなんが前にもあったから？」


藤「うん。」


神「先生は皆、理由を知ってるん？」


藤「多分な。

でも、一番知ってるのは俺やと思うで。」


神「なんで？」


藤「俺となら、会話できる。」


神「‥‥え？」


藤「俺とAちゃん、

二人きりやったら、会話できんねん。」


神「！‥‥‥‥」


藤「そんな、すらすらとは喋れへんよ？

でも、普通に喋れる。」


神「でも何回もここ来てたやん！

流星と喋ってるとこ見たこと無い！」


藤「君がおったやろ。」


神「ｯｯ‥‥‥」


俺がおったら喋られへんの？


俺がおるから‥‥


神「‥‥まぁ、そのことはええわ。

で？流星が良く知ってるってゆうその理由。」


流星は、うーん、と深く息を吐いて、考え込んだ。

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