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私の力 ページ20

「私の、個性は____」

「・・・・なるほど」


怖かった。

この個性で何度も何度も色んなものを失ってきた。

「もしも連合に何かがあったら結子さんをワープさせれば助かるということですね」

「それは、その分からなくて」

あの日から力を使うのが怖くて今まで使ったことなんてなかった。

「でも多分、出来るはずなんです」

脳裏にこびりついて離れない紅い光景。

痙攣しながら息絶える体。

私を責め立てる声。



「私、出来るはずなんです」

常時発動だと知ってから、何度も死んでしまいたいと思った。

人が怖かった。何よりも自分が怖かった。

知らないふりをして気付かないふりをして心に蓋をして呼吸だけして生きた。


「できないなんて・・っ」

こんなに苦しんできた。

こんなに嫌だった。

何度も自分を呪った。


なのに個性が使えないなんてそんな事許さない。許せない。


ガチガチに強張ったからだが上手く動かない。

「大丈夫ですよ」

「えっ・・・」

「もし助けられなかったら私がワープでドクターのところまで連れていきますので」

こんなフォローで心が緩むなんて甘えだとは分かってる。



許されないかもしれないけど、でも




私はこの人たちになら、ちゃんと個性を使える気がした。

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わんだほーい! - はつ (8月3日 3時) (レス) @page6 id: 387c9e438b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心愛 | 作成日時:2023年8月1日 19時

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