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家出少女 ページ1
「……雨、降ってる」
ぼたぼた雨が落ちてくる。
一粒一粒の雨滴が馬鹿みたいに体に叩きつけてくる。
びゅんびゅんと高架下から滑り込んでくる風が吹き付けてくる。
「寒っ‥」
髪の毛も洋服も顔も体も足先もずぶ濡れ。
早く雨宿りしなきゃ、ほんとに死んじゃうかも。
いつしか弱った心がそうやって諦めを促してくる。
辛うじて勧めていた足も、ピタリと止まったらもう動かせないや。
ふと周りを見れば今立っているのは橋の上。
自分の顔に流れている液体が何なのかももうぐちゃぐちゃになってわかんない。
もういいや。
もう、なんでもいいや。
どうでもいいや。
お腹空いたし、眠いし、帰れるとこなんてどうせないし。
私なんて、消えたほうがいいよね。
そういえばだけど靴って脱ぐ意味あるのかな？
まあいいや。どうでもいいや。
そのまま手すりを掴んで足を柵の外に出した。
「待ちなさい」
そんな私を、貴方は救ってくれたんだ。
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わんだほーい！ - はつ (8月3日 3時) (
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作者名：心愛 | 作成日時：2023年8月1日 19時
