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【Kiwi】咲くための第一歩 ページ7

怖かったけれど、1度だけ聞いてしまったことがある。

俺が、俺たちがSnowManに加入する時に、"反対"する人がいたのかどうかを。


大阪から1人で出てきて、東京の先頭を走るSnowManに合流するのは自分が思うよりも何倍も厳しくて、苦しかった。
関西が好き。
でも、自分を強くするために、SnowManを強くするために決意したからには、弱音や後悔なんて許されない。

初めてお披露目される単独ライブを前に、緊張と不安は最高潮で、無意識にため息をつくのが癖になっていた。
そんな時、佐久間くんから聞いたAちゃんの話。



「あーあ、#名前#がこの場にいたらなぁ...」



その日は個人で出演が決まっている映画の撮影で、ここにAちゃんの姿は無かった。
佐久間くんの言葉に無意識に振り向くと、「ああホラ、康二も疲れた顔してる」って笑う。



「Aだったら今の康二を元気付けてくれると思うんだよなぁ」

「そんな元気ないように見えます?」

「うーん...元気ないっていうか、迷ってる?」



よく見えている人だなぁって思った。
今日に限らず、だけれど。



「...康二だけに、秘密で教えてあげよう」

「?」

「3人加入の事。Aね、迷う事なく賛成したんだよね」

「え、?」

「滝沢くんはまだ時間があるって言ってるのに、"一緒にやりたい"ってね」



Aちゃんと言えば、ジャニーズJr.の、特に接点がない俺ら関西勢からしたら高嶺の花みたいな人。
6人と一緒にギャーギャー笑っている姿は見えても、他のJr.との接点をあまり見たことがなかった。
だから、偏見だけれど、Aちゃんは最後まで6人に拘ったんじゃないか、なんて思っていた。



「Aの言い分はこう。"ただ、今よりももっとよくなると思っただけ"」



かっこいいよな〜!!って笑う佐久間くんとは対象に、背中に冷や汗が流れた。

期待、されている。

だって、真っ直ぐな目でそう言うAちゃんが、鮮明に想像出来たから。

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美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナと最近温度差がすごいので体調などにも気をつけてくださいね (2022年3月28日 10時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千景 | 作成日時:2022年3月16日 17時

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