ハロー、マイヒーロー 2

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「...皆んなには悪いけどさ、俺...俺達がAを苦しめてるなら、辞める事でAが楽になるなら、それが正解なんじゃねーかなって、思ってた」

「...」

「...でも、ちげーじゃん。おまえ1人だけ苦しいのから逃げて、そんで俺らは6人で続けろって...俺らだって、そんな、色々考えてるのにさ、」

「照、」

「...よ、」

「、」

「っ、分かれよ！！俺らが、誰か1人でも欠けたらっ、バラバラになるって！！」

「落ち着いて、」

「っ、...そんぐらいギリギリの世界っ、選んだの、自分じゃん...っ」


照は、Aの瞳の奥に何を見たのだろう。

誰だって、最初はデビューを夢見て入所する。
厳しいスケジュールとレッスン、上下関係、ファンの声援、意見、全部受け止めきれずに、もがいて、そして。


「...照、わかったよ」

「涼太...？」

「A、ここで決めよう」

「...」

「...」

「...」

「みんなで辞めるか、...一緒に、地獄を見るか」


地獄って、言い方悪いけどさ。


「Aが"やる"って言ったら、俺らも腹括るよ。デビュー出来なくたって、10年でも20年でもやってやる」

「は、ちょ、勝手に」

「いいよ。決めなよ、A」

「流石に勝手すぎるだろ、なぁ」

「佐久間は？辞めたい？」

「そっ、れは...」


さて、ここが山場か。
俺と照は、きっと決まっているだろう。
佐久間と翔太、ふっかは？
阿部はこっち側かな。

...Aは？


「...今色々考えても、ずっとこのままだよ。デビュー目指すなら、逃げ道断ち切って、腹括ろうよ」

「...っしゃ、A決めて」

「...わかった、」

「えー、コイツが決めんの〜...」

「まあまあ、」


「い、いやいや、え、？なに、言ってんの、？」

「ほぉら、早く決めて」


みんな、分かってくれたかな。
デビューするなら、SnowManが良いもんな。

Aも、入ってるんだよ。

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