ハロー、マイヒーロー 2 (ページ20)

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「いてて、ちょ、めめ」

「...」

「ばか、早いって、めめ、...っ、目黒！！！」

長い足の歩幅についていけなくて、呼んだ苗字。
やっと止まってくれたからホッとしたのも束の間、完全に御立腹のめめの表情。

「...」

「あのさぁ、私！！先輩！！」

「...ふっ、あんだけ嫉妬してたのに？」

「は、」

「ラウでも連絡くれたのになぁ～。Aちゃんはくれたっけ、」

は、

はぁぁぁ！？

翔太よりタチ悪いニヤニヤ顔でそんなことを言ってくるものだから、ブチンとなにかが切れた。

「っ、だって！！」

「だって？」

「隠してるから気になってみてみればさぁ、ずっとずっと真面目で硬派な青年演じてて、めめがんばってるなぁって、それなのに、」

「...ふっ、」

「急に、...おんぶ、するし...なんか、もう、知らない間に色々終わっちゃってるしっ、」

「はは、」

「っ、うざい！！なんか今日のめめうざい、！！！」

あー、もう。
大人になりなさいよ、28歳。
出てくる言葉は何言ってるか分からないし。

次こそ、本当に思ってもない事言っちゃいそうになった時、また首元をグイってひっぱられて。

「ふっかさんパース」

「うおっ、」

「めめ、いじめ過ぎ。結局自分で煽ってどうすんねん」

「うっ...、」

「Aちゃんはメンバーに嫉妬しちゃうマンなんやから。アフターケア、大切」

「そんでもっておまえは何歳だよ全く」

「...知らん！！」

まぁ、そんなこんなで数日間めめと喋れない空気になってしまいまして。

結果、遅れて再会した宮舘涼太に察されて強引に仲直りさせられましたとさ。

「良い？お互い好きなんだから、変に拗らせないで。見てて面倒」

「はい...」

「スミマセン...」

「A、目黒に感想を言ってあげなさい」

「...すごく、かっこよかったです...」

「...俺も、Aちゃんから、連絡欲しかったです、」

「舘、強すぎひん...？」

「Aちゃんって嫉妬しぃだもんねー」

「ラウの映画でもおんなじ事起こるぞ」

「えぇ...」