ハロー、マイヒーロー 2 (ページ17)

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第一ボタンと君の靴ページ17

佐久間、ただいま大興奮中。

...そんなやばい意味じゃ無いから引かないで！

いや、引かれても仕方がないかもしれない...

「...やっっっば、」

「可愛い...」

「高校の制服かぁ、なんか懐かしいな～」

今日の衣装は高校の制服。
自分で着方アレンジしてくださいなんて言われて、やっぱりラウールは似合うよなぁ～とか、あべちゃんはボタン全閉めで優等生だなぁ～なんて盛り上がっていたら...別室で着替え終わったらしいAが来て。

「ツインテールとか聞いてないよぉぉ～～！！！」

「佐久間、キモい」

「なんっで！！！」

「うわー、おまえスカート短っ」

「こんなもんじゃない？」

ゆるく2つに結ばれた髪はウェーブがかかっていて、ふわふわ揺れる。
それから、ブレザーからのぞくセーターで萌え袖。スカートの下から覗くスラっとした足。

こりゃ、モテますわ。いやー、怖い怖い。

周りが目をキラキラさせながらAを見ているのに、いつもみたいに赤面しないでトタトタ歩いていった先は、同じくだるんと制服を着崩したふっか。

「ネクタイ」

「ん、」

「...ふっかチャラい、」

「そっくりそのまま返すわ。つーかまだネクタイ巻けないの？」

「だって使わないもん、」

「...ウワー、いる。同級生で付き合ってるヤツにああいうの、いる」

うん、うん。
昔...それこそ高校生くらいの時、よくAはふっかにネクタイを結んでもらっていたっけ。
あれから10年ですか。

「えぇ、いっつもふっかさんこっち側やん...！何でそんな普通なん...！！？」

「スカート短いし！！もー、昔から言ってんじゃんずーっと！！」

「いやぁ、惚れるわあれは。次俺がネクタイ結んであげよーっと」

なんだかんだ、俺らの視線を掻っ攫ってくんだよなぁー、Aって。

「佐久間くん、変な目で見てない？嫁とか思ってない？」

「いやぁ、まあ」

「...SnowManヤバい」