ABYSS. 【BANANAFISH】

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【 英二side 】


ガタンとドアが開き､その中に突き飛ばされるようにアッシュとAが入れられる｡


ス⌜ アッシュ！A！ ⌟

英⌜ しっかりしろ､大丈夫か！？ ⌟


扉が､閉められ2人が抱き起こそうとするがアッシュが制止した｡


ア⌜ いててて､さ､触るな···痛ぇよ···A､大丈夫か？ ⌟


アッシュが辛そうにAを起こそうとする｡
Aが少し目を開け､Aのブルーアイの綺麗な瞳が見える｡ゆっくりとAが起き上がる｡


ア⌜ ···A ⌟


⌜ アッシュ···大丈夫､だから｡ ⌟


辛そうな2人を見て､自分のシャツを破る｡


英⌜ 腕だして ⌟


ア⌜ あ？なんだよ？ ⌟


アッシュの腕に､裂いた自分のシャツを包帯のように巻きながら呟く｡


英⌜ ·····ありがとう､助けてくれて ⌟


ア⌜ ·····助けなかったほうが親切かもしれないぜ｡このままじゃ､楽な死に方はさせてくれそうにないからな｡ ⌟


アッシュの口からそう聞かさせると､これは現実だと言うことを改めて感じる｡

震えながらもアッシュの止血を専念した｡





アッシュの止血が終わり､Aに近づき､触れようとする｡


Aはこちらに気づいて


⌜ あ､俺の止血は大丈夫だよ｡サンキュ｡ ⌟


英⌜ ···でも､女の子なんだし···跡が残ったりしたら··· ⌟


⌜ 英二､面白いこと言うなあ···オレ､体は男だよ？ ⌟


英⌜ え！？ ⌟


笑うAにアッシュは近づき､唇が触れる｡


熱いキスをして､唇が離れるとアッシュは何事もなかったかのように体を丸めて寝転がった｡


英⌜ え、えぇ···っと··· ⌟


⌜ ···アッシュ､ありがとう｡ ⌟


そう言い､冷たい床にアッシュのように体を丸めたA｡

戸惑う僕を気にしてはいないようで､僕とスキップも冷たいコンクリートの床に寝っ転がった｡



冷たいコンクリートの上で体を休めていると､錠が外される音で目を開ける｡


扉が開かれ､マービンが笑顔を見せた｡

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