#56 ページ17
Side Aoyagi.
"日本！W杯初の5連勝！
そして同時に四強以内を確定させました！"
昨日に引き続き、
アジアNo. 1と呼ばれるイラン相手に勝利。
「強くなった」という実感が、しっかり目に見えるものに変わっていく。
そして、明日はブラジル戦。
�狎簑于�者�瓩箸侶萓錣鯀阿法∩�手達の練習への気合の入り方も一際強かった。
セッターズからは練習に付き合ってほしいという要望があったけど、私は会場に行って情報収集をするつもりだった。
何故なら、イラン戦の後に監督から呼ばれたからだ。
中垣内「最後のカナダ戦では──」
青柳「.......はい？」
久原「あ、クビさんや」
ポーランドとカナダの試合に翼を連れてきた。監督はカナダ戦で翼を起用するつもりだと言っていた。
青柳「手ぇ振ったら気づくかな」
久原「気づかんやろ笑」
試合が始まれば、取ったデータをもとに相手の傾向を翼に見せた。翼がマッチアップするのは202センチのバーノン、カナダの大型オポジットだ。
青柳「ディフェンスの安定感は申し分ないから、攻撃面でのアピールが必要になる。カナダ戦は三枚ブロックが翼に集中するはず」
久原「今もしっかりOHについてたな」
ここまで出場機会が少ない。与えられた最後のチャンスと思ってもいい。必要とされていたのはディフェンス力だったけど、結局は得点力も求められる。そこは翼も理解しているだろう。
久原「泣いても笑っても最後の試合かー」
青柳「...」
久原「不思議と気持ちも落ち着いてる。Aがしっかり分析して教えてくれたから、ちゃんと準備が出来るわ」
それは私も同じ。こんなにリラックスしてコートを見れるなんて、不思議な気持ちだ。
泣いても笑っても最後の試合...私にとっても、一区切りの試合になる。
深く、深呼吸をした。
青柳「私ね」
久原「ん？」
青柳「次のイタリアのシーズンが終わっても、パンサーズには戻らないつもり」
久原「...」
すぐに言葉が返ってこない事に少し不安になる。それでも続けた。
青柳「色んなチームで勉強したい。だから、パンサーズのような恵まれた環境じゃなくて、もっと違う環境をたくさん見たい」
久原「...うん」
青柳「勝手に、こんな事決めてごめん」
久原「...何で謝んねん。自分の事決めるのに勝手も何もないし。それに、俺だって自分で決めやって言うたやんか」
そんな事を言う翼はコートを向いたままで、こちらを見なかった。
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Wing(プロフ) - とっても面白くて大好きな作品です!何回も読んでしまいます。 (6月24日 10時) (
レス) @page25 id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - 一気読みしちゃいました！大っっ好きです！！！！ (2022年12月8日 23時) (レス) @page25 id: 922dba79c8 (このIDを非表示/違反報告)
水無瀬 - この作品好きすぎてリピ3回してます！続きが楽しみです！お忙しいと思いますが、続き、待っています！ (2022年5月22日 17時) (レス) @page25 id: 241a9407b0 (このIDを非表示/違反報告)
EＹ - 更新頑張ってください！まってます！ (2022年2月13日 20時) (レス) @page25 id: 35d44de055 (このIDを非表示/違反報告)
mafumafu3017(プロフ) - 更新ありがとうございます！久原くんと石川くんが可愛すぎて！ほんとありがとうございます！ (2022年1月3日 12時) (レス) @page21 id: 929ea4516c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松野 | 作成日時：2020年6月5日 0時
