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石「...は、これ美味っ」
青「でしょ」
病院近くの喫茶店。
私が怪我で通院してた時期に通っていた所で、裏メニューのビーフシチューが絶品の店だ。
知る人ぞ知る店だからお客さんも少ない。
青「有名人とご飯に来るならうってつけなわけです」
石「有名人じゃ、ない」
青「さっき囲まれてたのはどなたですか？」
病院からここまで来る間にファンに殺到される石川さん。私は走って逃げたけど。
石「まじで普通に置いていきましたよね」
青「リスク管理です」
石「びっくりするくらい速かったし」
青「少し体戻してきましたから。
ある程度動ける程度には」
石「そこまでする必要があるんすか」
青「コートで動く感覚が、もう少し欲しいから」
外からの視覚情報だけでは不確か、コート内の選手達の動きを自分が体感しないと
生きた戦術は生まれない。
青「シエナをぶっ倒した時にそう思いました」
石「さらっと言わないでくれます？」
そして石川さんは
石「ずっと言おうと思ってたんですけど...」
大きい体を狭そうに折って、頭を下げた。
青「え」
石「前......俺の怪我を見つけてくれた時
酷い事言ってすみませんでした」
青「...え、なに」
石「青柳さんがあそこで止めてくれて、手伝ってくれたから、俺は早く復帰できました。
シエナでも良いコンディションを維持できたし。
ありがとうございました」
何だか信じられなくて。
思わずキョロキョロと振り返った。
石「ねぇ、ドッキリじゃない。
カメラ探さないで」
青「だってそんな石川さん信じられなくて」
石「人が素直に謝ってんのに！」
青「普段素直じゃない人が何言ってんだか！」
石「そういう所が可愛くないんだって！」
青「可愛いとか思われたくないんですけどー！」
ダメだ、この人とはすぐこうなる。
最近皆んなに犬猿コンビと言われるようになった。
どっちが犬で猿かは知らない。
青「.......まして」
彼は、オレンジジュースを飲みながら「ん？」と視線だけを私に向ける。
青「...どういたしまして」
石「うん」
うん、て。
帰る前にお手洗いに行くと
石「払っといた」
戻るとすでに入り口に彼が立っている。
青「私の方が先輩なんですけど？」
石「どうでもいいっす。
てか1つしか変わらないし」
そう言って私の荷物を持って店を出る。
青「借りを作っておきたくない...」
石「いつでもお礼待ってるね、Aちゃん」
.........ちゃん！？
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松野(プロフ) - s_yumeさん» うわぁ分かってくれる方いて嬉しいです！結構前なんで（笑）唐突な告白ありがとうございます！ (2020年4月13日 20時) (
レス) id: 4c9b05278b (このIDを非表示/違反報告)
s_yume - 酷いいたずらされてる！ひこさんのやつですね！？作者様好きです←唐突な告白 これからも頑張って下さい！ (2020年4月13日 17時) (レス) id: b6e7e349fb (このIDを非表示/違反報告)
松野(プロフ) - あさちゃんさん» ありがとうございます！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: 4c9b05278b (このIDを非表示/違反報告)
あさちゃん(プロフ) - 今作もとても面白いです！楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年4月10日 22時) (レス) id: f598d558dd (このIDを非表示/違反報告)
松野(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます！妄想が突っ走っちゃうので読みにくくならないようにと頑張ってます、、、笑 (2020年4月8日 17時) (レス) id: 4c9b05278b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松野 | 作成日時：2020年3月25日 0時
