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▽
Side Ishikawa.
合流した代表チームに新しい顔がいた。
肩よりも短く揃えられた髪、凛と背筋を伸ばした姿に、どこか見覚えがあった。
西「青柳さぁぁん！」
柳「馬鹿！空気読め！」
突っ込んでいく西田有志18歳。
マサさんが回収に走る。
石「青柳？」
ふと、思い出す。
その苗字を聞いた事がある。
西「よっしゃ！練習後に青柳さんにマッサージしてもらえる！」
柳「お前まじで！」
二人越しに彼女が俺に気づいた。
そのままこちらに来る。
青「
口元に微笑を浮かべて彼女は俺に手を差し出した。
石「石川です」
その手を取って、顔を見て確信する。
石「東海の鬼軍曹......」
彼女の目が丸くなった。
柳「馬鹿！」
西「何すかそれ？」
青「あー
ソレ、知ってるんですね」
柳「お前まじでデリカシーない。
ごめんね、青柳さん」
青「いえいえ。まさか石川さんに言われるとは」
腕を組み、眉間にシワを寄せてコートを睨む。
彼女のその姿を何度か見かけた事がある。
東海大学の戦略や選手育成にも関わっていて、指導者達にも一目置かれた存在だった。
青「世界選手権に向けて、よろしくお願いします」
よろしくと言うには、少し愛想のない笑顔。
青「じゃあ呼ばれているので」
軽く会釈だけして彼女は立ち去った。
小「うちの先輩に何か？」
石「うわ！いたのかよ！」
太志が背後に立っていた。
小「Aさんに、鬼軍曹を直で言う奴初めてだよ」
柳「まじでびびった」
西「何すか？東海の？鬼軍曹？
青柳さんが？」
有志は、まさかーと笑った。
青「昨日言われたメニュー、忘れてた？」
彼女が見上げて睨むのは、
自分よりも30cmも高い大竹壱青。
青「壱青の課題は？」
大「アジリティです...」
青「それ鍛えるメニューを何でやらねぇの？
意識足りてへんよ」
西「え、怖ない？
やらねぇのって」
小「だから軍曹なの」
柳「背後に仁王像が見える」
そうやって、皆は彼女に注目する。
男所帯の中に、一人。
そんな事今まで一度だってない。
俺は、
彼女を"異分子"だと思い始めていた。
青「石川さん、マッサージは」
石「いいっす」
俺がそう言うと、
口元だけで笑う。
青「では、田中さんのところで受けてくださいね」
彼女も。
俺にどう思われているのか気付いてる。
目が笑っていなかった。
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松野(プロフ) - s_yumeさん» うわぁ分かってくれる方いて嬉しいです！結構前なんで（笑）唐突な告白ありがとうございます！ (2020年4月13日 20時) (
レス) id: 4c9b05278b (このIDを非表示/違反報告)
s_yume - 酷いいたずらされてる！ひこさんのやつですね！？作者様好きです←唐突な告白 これからも頑張って下さい！ (2020年4月13日 17時) (レス) id: b6e7e349fb (このIDを非表示/違反報告)
松野(プロフ) - あさちゃんさん» ありがとうございます！ (2020年4月12日 15時) (レス) id: 4c9b05278b (このIDを非表示/違反報告)
あさちゃん(プロフ) - 今作もとても面白いです！楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年4月10日 22時) (レス) id: f598d558dd (このIDを非表示/違反報告)
松野(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます！妄想が突っ走っちゃうので読みにくくならないようにと頑張ってます、、、笑 (2020年4月8日 17時) (レス) id: 4c9b05278b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松野 | 作成日時：2020年3月25日 0時
