十四ノ怪−逢遭−(弐) ページ2
教室に向かっていると教室の扉の前に人が立っていた
「芦屋くん?・・・と青流寺のところの娘さん?」
禅「あなたはこの間の・・・」
「神山Aです。よろしく」
禅「藤原禅子。よろしく」
「禅子って呼んでもいい?」
禅「うん。アタシもAって呼ぶ」
「うん」
神山A、新しい友達ができました
ガラッ
教室のドアが開く音がしたら、中からイツキが出てきた
イツキと禅子はさっきと同じやり取りをする
芦「それで?『実は』どうしたの?」
私が2人の話を遮ってしまっていたのか
禅「あぁ、安倍とAがいるならちょうど良かった」
禅「聞きたいことがあるんだ」
禅子はそう言って服の袖をまくり、手首を見せてきた
禅子の手首には不思議な模様と犬に噛まれたような歯型があった
「痛くないの?」
禅「痛みはない。やっぱり花繪たちには見えるんだ」
芦「え?」
禅「他の人達に見せたけどなにもないって言うし、一応病院で検査もしたけど特に悪いとこもないって言われた」
じゃあ、これは妖怪の仕業?
イツキがキョロキョロしだした
そして窓の外をみて
安「禅子、あれ見えるか?」
といって、外に浮いている妖怪をさした
禅「花繪、あれが花繪の言ってた“妖怪”なのか?」
禅子は妖怪が見えるようになっていた
芦「妖怪が見えてるの?」
禅「犬に噛まれた日から何となく見えるようになったんだ。それから手首にこれが浮き出てきて」
芦「犬?」
安「恐らくはその犬は妖怪だな」
「なにか特徴はあった?」
禅「そうだな・・・何かモワモワしたものが出てて耳が大きくて、犬というより・・・」
[狐でしょ?]
そう聞こえたときには、既にイツキの肩に妖怪が乗っていた
禅・芦・安・貴「!?」
イツキは威光を使うが妖狐は避け、廊下に降りる
狐「あー驚いた!いきなり何すんだよ」
いや、こっちのセリフ!
安「それはこっちのセリフだ!何だっ、お前!」
それにしてもあの妖怪、まったく気配がなかった
狐「その
狐「晴齋、A」
安・貴「は?」
私達のことを知ってる?
でも妖狐の知り合いなんていたかな・・・
記憶を遡るが狐の知り合いなどいた覚えがない
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作者名:まるすけ。 | 作成日時:2020年2月18日 19時