八ノ怪−亀薬−(参) ページ31
安「ない・・・ってどういうことだ?」
芦「品切れなんですか?」
コ「いつもはイツキに売る分は作り置きしているからァ、なくなるってことはないんだけどねェ」
コ「この間、他のお客様に渡してしまったのよォ」
安「はぁ!?何でッ!!」
イツキが怒鳴る
「イツキ、怒鳴らない」
シ「そうじゃ!コウラさまは悪くないもん」
シ「イツキ、この間現世で祓った妖怪に
そういや、そんなこともあったような
シ「なんかギーギー言う妖怪じゃよ」
芦「それギギギの親分ですよ!良かった、無事に来れたんだ!」
安「あー、あの妖怪か」
コ「その親分さん?が
コ「伺ったら代金は持ってないっておっしゃるしィ。でもイツキの紹介って言うからいくらか傷薬をお渡ししたのォ」
コ「もちろん薬代は物怪庵にツケたからねェ」
コウラはうちも商売だからと言って微笑んだ
安「それはそのつもりだったからいいが」
シ「その時、イツキ達に渡す薬もあげちゃったんじゃよ」
シ「イツキが怒るの分かってたけどあんな姿の妖怪を見たら渡さずにはいられのうて」
安「いや・・・怒鳴って悪かったな」
「うちのお客に気遣ってくれてありがと、シズク」
そう言ってシズクの頭を撫でるとシズクはクシャッと笑った
か、かわいい〜
−Ashiya side−
安「コウラ、世話をかけた上に悪いんだがあの薬を急いで作って欲しい。もちろんその分の代金は支払う」
安「頼む」
「コウラ、私からもお願いします」
スッ
2人が頭を下げる
神山さんまで・・・
2人共なにか焦ってる?
あの薬、急いで必要なものだったんだ
コ「今なら薬をダシに
ふふふと笑うコウラさん
シ「まだ渡せないけどもう少しででき上がるから!」
そう言ってシズクちゃんが猛スピードで何かをすった
てか早ッ!?
コ「今ちょうど仕上げ作業してるところよォ。数は少ないけど今日中には渡せるわァ」
コ「まだ時間はかかるけどしばらく待てるゥ?」
貴/安「うん/あぁ」
コ「待つならァ、お願いがあるんだけどォ」
ギュツ
コウラさんが神山さんに抱きついた
八ノ怪怪ー亀薬ー(肆)/九ノ怪−実冤−(壱)→←八ノ怪−亀薬−(弐)
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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時